山口蓬春とやまと絵 ―初公開!《昭和御大典繪巻》を中心に―

ARTLOGUE 編集部2018/09/14(金) - 10:08 に投稿

山口蓬春(1893-1971)は、東京美術学校日本画科に学び、やまと絵の近代化を目指してその技法を基盤とした日本画の世界を展開します。その間、蓬春が手掛けたやまと絵のジャンルは、日本の古典文学、有職故実をふまえた人物画、歴史画、そして伝統的な名所絵にとらわれない風景画など多岐にわたっています。
この度、初公開となる《昭和御大典繪巻》(昭和3年、神奈川県立近代美術館 山口蓬春文庫蔵)は、蓬春をはじめ当時のやまと絵の名手たちが昭和天皇の「即位の礼」を描いたもので、やまと絵の魅力がふんだんに盛り込まれた一級品です。
本展では大正末から昭和初期に制作された若き蓬春の、澄みわたり穏やかで清新な画風をご紹介いたします。そして、さらにやまと絵に通じる四季というテーマをとおして、蓬春が生涯をかけて追求した新日本画の世界を感じていただけます。
 併せて、蓬春コレクションからは日本中世以降、やまと絵の伝統を担った土佐派の筆による《十二ヶ月風俗図》(重要文化財)をご覧いただきます。

開催期間
-
画像
山口蓬春とやまと絵 ―初公開!《昭和御大典繪巻》を中心に―

タグ

アクセス数
0
1
1