1973年に絵本「ぼくのべんちにしろいとり」(至光社)でデビューした作家・葉祥明。ボローニャ国際児童図書展グラフィック賞を受賞し、デビュー45年の現在までに数百冊の絵本を発表しています。また「絵本作家」としての活動以外に、暖かく心に響くメッセージとして多くの『言葉』を綴っています。そんな葉祥明の人気シリーズ「○○ない」。「無理しない」「気にしない」「急がない」「比べない」「いのちあきらめない」「怒らない」につづく『こだわらない』(日本標準)が2017年に刊行され反響を呼んでいます。
〈こだわりとは、ひとつのことに 強く思いを向けたり、特定のものに 心奪われること。それは、物事を成し遂げる原動力にもなるし、人生を豊かにもする。自分らしさにこだわることで、人生が揺るぎないものにもなる。
しかし、こだわり過ぎると、楽しかるべき人生が 堅苦しいものになる。こだわってこだわって、ただ一つのことだけに目を向けていると、大切なものを 見失ってしまうこともある。(本文より)〉
近年“こだわりの○○”と様々なものにこだわりをみます。そんな中、あえて「こだわらない」と題したこの作品は逆に、葉祥明の“こだわり”を感じます。『こだわること』の意義を書きつつ、『こだわらないこと』の大切さを伝える言葉を、本展の為に直筆で描き下ろしました。読んだ後に晴れ晴れとした気分になれる…そんな展示内容です。
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