林原美術館所蔵 大名家の能装束と能面

ARTLOGUE 編集部2018/08/23(木) - 02:30 に投稿

室町時代に大成した能は、江戸時代に幕府の式楽となり、武家のたしなみとして、演能や能の稽古が大名の間で盛んになりました。演能に使われる能装束は、武家の公服や平服がもとになり、桃山時代から江戸時代にかけて、芸能衣裳として独自の道を歩み始めます。

能の幽玄な世界を表現するため、織や刺繍・摺箔(すりはく)という桃山時代以来の伝統的な加飾技法を用いて、重厚かつ豪華になっていきました。特に大名家では、その経済力を基盤に膨大な数の能装束が、各時代の最高の技術を凝らして作られたのです。

岡山藩主池田家は、二代綱政(1638~1714)の代になり、能が盛んになりました。その池田家の名宝を受け継ぐ林原美術館には、質量ともに優れた同家伝来の能装束が所蔵され、大名家伝来の能装束として代表的な位置を占めています。

本展覧会では、林原美術館所蔵の能装束の名品とともに、藩主などが使用した能面もあわせて紹介します。繊細で優美、彩り豊かな装束の世界をご堪能ください。

【前期】10月6日(土)~28日(日)
【後期】10月30日(火)~11月25日(日)

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林原美術館所蔵  大名家の能装束と能面

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