屋根を飾る ―鬼とは何か―

ARTLOGUE 編集部2018/08/21(火) - 02:30 に投稿

「鬼瓦」とは、雨の浸水防止のために棟瓦の先端に付ける役瓦で、厄除けとした鬼面を代表的な意匠とし、さまざまな造形が施されています。火災延焼を防ぐようにと、鯱・菊水・波・雲など水や雨を連想させる造形が多く見られます。また、福を招く七福神、長寿の象徴である鶴や亀、途切れることなく続く子孫繁栄を意味する蔓草や雲流など、人々の願いが形となった飾り瓦が多くあります。

鬼瓦は、大量生産される瓦とは区別され、専門の職人が手掛けており、現在も昔と変わらぬ手作業で制作され続けています。伝統の技術を継承する鬼瓦専門の職人は、敬意を表して「鬼師(おにし)」と呼ばれています。

本展では、三州瓦をはじめとし、現在活躍する全国の鬼師が手掛けた作品をご紹介します。家を護る想いが込められた、名工による飾り瓦の造形美をお楽しみください。


協力:
高浜市、高浜市教育委員会、高浜市観光協会、日本鬼師の会、三州瓦工業協同組合、三州鬼瓦製造組合、愛知県鬼瓦技能評価認定協議会

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