息を呑む繊細美 切り絵アート展

ARTLOGUE 編集部2018/08/08(水) - 02:30 に投稿

切り絵とは、英語で“paper cutout art”といわれ、紙などを切って形造られた作品です。それぞれの風土や歴史を背景として発展してきたこのアートは、国や地域によって作風や技法が異なり、日本の場合、神事の紙垂(しで)や染型紙などの文化も大きく関係しているといわれています。かつての日本には平面で、白黒、全てがつながったものを切り絵とする原則がありましたが、現在では“平面的でモノクロな絵“を飛び越えて、立体作品もカラー作品も生まれ、技法や表現は多種多様になっています。

今回の「切り絵アート展」では、現代日本を代表する11人の作家の作品を、関東で初めて一堂に展覧します。
美しく繊細なレース切り絵をハサミのみで切り出す蒼山日菜(あおやま ひな)。舞台美術やコンサート等さまざまなイベントで切り絵を使った演出を務める酒井敦美(さかい あつみ)。草花と曲線
でミュシャを思わせる流麗な表現、ロマンチックな作品が特徴的な倪瑞良(にいみず よし)。多くの雑誌、単行本等の表紙や挿絵を手がけ、歴史に取材した作品が多い百鬼丸(ひゃきまる)など、それぞれの個性豊かな切り絵アートをご紹介します。

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