本展では、廬山に着目し、現代作家による新たな視点を加え、山水画の魅力をご紹介します。1958年岡山県生まれの画家・山部泰司は、1980年代に関西ニューウェーブと呼ばれた多様な美術表現を経て、単色による風景画を中心に絵画の可能性を追求しています。近年、(伝)董源「寒林重汀図」(重要文化財 黒川古文化研究所蔵)との出会いにより、「横断流水図」を制作し、続いて(伝)李成「喬松平遠図」(澄懐堂美術館蔵)に学んだ「岩と松 平遠図」を発表するなど、古典に通じた迫力ある作風が評価され、第30回「京都美術文化賞」を受賞しました。2016年夏には実際に廬山を訪れ、現代の「廬山図」に取り組んでいます。
長い歴史を経て伝えられた中国絵画と、廬山を主題とする書画の名品に、現代作家の真摯な表現が響き合い、山水画の世界を体感できる貴重な機会となることでしょう。
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