椿は、琳派の画家や文人画家をはじめ現代にいたるまで多くの作家によって描かれ、主要なモチーフとなっています。四季を問わず緑をたたえ鮮やかな花をもつ常緑樹である椿は、古くから日本において親しまれてきました。
本展では、椿絵のコレクションで知られるあいおいニッセイ同和損害保険の収蔵作品から、近世から現代までの日本画、洋画、工芸における椿絵の名品約80点を展示します。同コレクションは、同社の母体の一つである大東京火災海上保険の創業者・反町茂作が、椿のように若々しく力強い会社でありたいと願い、椿を社のシンボルフラワーとしたことから形成されました。尾形光琳、横山大観、竹久夢二、岸田劉生、北大路魯山人など、日本美術史上に名を残した作家たちがつくりあげた、様々な椿の姿をお楽しみください。
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