きめ細かい肌のように美しく研き込まれた表面、官能的な死の香り漂う腐食断面、生物の臓器の如く有機的に絡まるパーツやコード、愛らしくさえ思える神経を逆撫でするギミック。無機的な物質に宿る冷徹なエロスとタナトス。加工や経年によって時間と光を反射し吸収する金属は、私たちを太古の時代から深遠広大な宇宙の果てまで、時空を超えた夢想の世界へと誘います。
まるで未来のお伽噺の語り部たる内林武史氏、クールで艶めかしい祭器のような菅野猛氏、驚異的に微細な詩的世界を創りあげる桑原弘明氏、金属彫刻家であり研究者、直線と曲線によるシュールな緊張感の篠田守男氏、日本の高度成長期の中小企業スタイルで、ナンセンスな「製品」を開発し続ける明和電機。強烈な個性を持った金属フェチの作家たちが、矩形のギャラリーに一堂に集います。金属アレルギーの方はくれぐれもご注意ください。
【出品作家(敬称略・50音順)】
内林武史 / 菅野 猛 / 桑原弘明 / 篠田 守男 / 明和電機
【関連イベント】
ギャラリートーク
9月2日(日)15時~16時
開催期間
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