中山文孝(なかやま よしたか・1888-1969)は、長崎を拠点に活躍した、今で言うグラフィックデザイナーです。
うちわや扇子等を製作する家業の傍ら、観光ポスターや企業の広告物、包装紙等のデザインに携わり、また1940(昭和15)年に開催されるはずであった万国博覧会(いわゆる「幻の万博」)ポスターの公募で一等を受賞するなど、長崎のみならず日本全体を見渡してもグラフィックデザインのパイオニアの一人というべき活躍を見せました。
本展では、当館所蔵で中山の初期の作品《長崎港の図》を中心に、ポスターやその原画、貴重なデザインスケッチなどをあわせて展示します。
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