近代の美術界において、長くその中心として活躍した横山大観は、明治元年(1868)に水戸に生まれました。本年は大観の生誕150年という節目の年です。これを記念して、大観と日本画の巨匠たちが“対決”する特別展を開催いたします。
生涯に数千点もの作品を描いた大観は、富士図をはじめ、花鳥画や人物画、山水画などにも名作が数多くあります。日本画を改革するという信念を持って、新しい表現を探究し続けた大観の作品は、斬新な着想や構図が見られ、人々を引き付ける魅力に富んでいます。
本展では、こうした多様な大観の作品と、大観以外の画家が同じ主題を描いた作品を2点ひと組で展示いたします。大観と東西の巨匠として並び称された京都の竹内栖鳳、人々の暮らしを情趣豊かに描いた川合玉堂、会場芸術を掲げて大胆な画面を生んだ川端龍子など、近代の画壇を彩った巨匠たちと大観の作品が並びます。2点を比べながら見る展覧会、つまり作品と作品の対決です。比較することでわかる画家の個性や魅力もあわせ、巨匠たちの日本画勝負をお楽しみください。
■ 主な出品作品
横山大観「朝嶺・暮嶽」「霊峰四趣・夏」「蓬萊山」
富岡鉄斎「蓬萊仙境図」 竹内栖鳳「雨霽」 川合玉堂「春雨」 菱田春草「春宵」
橋本関雪「秋圃」 川端龍子「創夜」 速水御舟「新緑」
開催期間
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アクセス数
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