慶長4年(1599)2月、古田織部は、「へうげもの(剽げ物、剽軽な物の意)」といわれた美濃焼茶碗を茶会で使用し、そのことが初めて記録されました。この種の茶碗は、慶長6年(1601)1月の茶会では、「やきそこない(焼き損ない)」と表現されています。これはおそらく、織部黒茶碗だったのでしょう。織部が作らせた焼き物には様々なバリエーションがありますが、今展では、「剽げ物」20点、「焼き損ない」10点をランク付けし、異彩を放つ美濃焼・高取焼の織部茶入群、そして、古田織部自筆書状とともに展示いたします。一見失敗作のような、けれど独特の魅力をもつ茶道具を、ぜひご鑑賞ください。
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上位美術館・ギャラリー
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