紀元15世紀、“旧大陸”の人々が“新大陸”を“発見”した時、すでにそこには一万数千年に及ぶ人々の営みがありました。彼らは厳密な暦を発展させ、宇宙と自然の循環にそった文明を創りあげていたのです。その精神世界では、人間が超自然の世界の助けと慈愛を必要とするのと同様、神々が活動できるためには人間の介入が必要でした。これは古来、厳しい自然環境の変化と、その中で行われる農耕、及び天体の運行に人間(主に首長)が責任を担ってきたことを表すもので、正しい時に正しく儀式を行うことが、彼らの宇宙を存統させるのに不可欠だったのです。
展示では、彼らの残した石彫、陶器、金属工芸、染織品など100余点を展観し、暦と歴史的な儀式生死をかけた球戯、神聖なチョコレートなどの話題にも触れながら、彼らの三千年にわたる足跡をたどります。
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