ナイジェリアでは、紀元前5世紀から紀元後3世紀にかけて中央部のジョス高原でノック文化が栄え、9世紀にはニジェール川の三角州で、高度な青銅器文化イクボウクウ文化が栄えました。10世紀から15世紀にはアフリカでは唯一の写実彫刻で知られるイフェ文化が存在しました。
同じく10世紀頃にベニンの第一王朝が成立し、その後、王位継承の内紛がありましたが、イフェの王子オランミヤンの力を借りて12世紀に第二王朝が成立しました。そして、19世紀にかけてナイジェリア南部で栄えました。
1897年に、イギリスの討伐隊が首都ベニンシティーを襲い、王宮などを完膚なきまでに破壊し、そのブロンズ作品や象牙の作品、約2,000点が持ち去られました。その後、それらはヨーロッパの国々やアメリカへと渡っていきましたが、それがベニン王国の優れた美術が国際的に知られたきっかけになりました。
ベニン王国の美術様式は、イフェを先祖に持つというヨルバの人々に受け継がれ、現在に至っています。
今回の展覧会では、ベニン王国の美術を中心に、ノック文化、イフェ文化と、その後のヨルバの美術を展示し19世紀に欧米人を驚かせたアフリカ美術を紹介します。
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