笠井誠一展 -形の世界-

ARTLOGUE 編集部2018/08/02(木) - 21:29 に投稿

笠井誠一(1932~)は札幌市に生まれ、東京と名古屋を中心に活躍してきた油彩画家です。17歳で上京し、練馬区内に居住。都立石神井高校、阿佐ヶ谷洋画研究所夜間部に通い、1953年東京藝術大学美術学部絵画科(油画・伊藤廉教室)に入学します。絵画科卒業、専攻科修了後は同大で副手を務めた後、1959年フランス政府給費留学生に合格。パリに渡りました。

パリでは国立高等美術学校(エコール・デ・ボザール)のモーリス・ブリアンション教室で学び、サロン・ドートンヌに入選、フランス政府買い上げとなるなどの活躍を見せました。66年の帰国後は、愛知県立芸術大学で教鞭を執る(~1998年)と同時に東京都八王子市にアトリエを構え、東京・愛知を往復する日々が始まります。70年代後半より、現在につながる静物画を中心とした制作が固められ、また85年以降は立軌会に同人として参加しています。

笠井は、楽器や日用品などのモチーフを、室内に配した静物画で知られていますが、本展では初期の風景画や人物画から始まり、現在までの笠井の画業を辿ると共に、アトリエで使用されているモチーフや資料などから、作家の緻密な構図を紐解いていきます。

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