生業・ふるまい・チューニング 小出麻代—越野潤

ARTLOGUE 編集部2018/02/08(木) - 08:12 に投稿

生業・ふるまい・チューニング

小出麻代-越野潤

Calling, Attitude and Tuning:

Koide Mayo - Koshino Jun

 

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開催概要

展覧会名:『生業・ふるまい・チューニング 小出麻代-越野潤』
会  期:2018 年2 月22 日(木)- 4 月8 日(日)
開場時間10:00-20:00 *会期中無休・入場無料
会  場:京都芸術センター ギャラリー北・南、和室「明倫」 ほか
出展作家:小出麻代、越野潤
主  催:京都芸術センター

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展覧会について

私たちの生きる世界は、想像よりも遥かに不確実にできていて、絶対的に言い切れること、信じられること、というのはもはや存在しないのかもしれません。 作品に多様な主張を託す現代美術において、指針とすべきものは、一体何なのでしょうか。 本展では、関西をメインに活動する小出麻代と越野潤の二人から、その応答を導きます。


二人のふるまいは対照的です。


小出の近作は、ガラスや鏡、電球、紙片などの異素材を結び付け、インスタレーションを展開します。 人が言葉にする以前の、未分化な記憶や感情をくすぐるような風景を紡ぎ出し、咀嚼する余地をたっぷりと与えます。

既存の絵画技法の分析と試行を繰り返し、「質」の表現を刷新してゆく越野。 シルクスクリーンという聞きなれた言葉からはおよそ現実味を帯びない未知に満ちた空間に、私たちは全幅で身をゆだねるでしょう。

これらは一見生々しさから離れながらも、紛れもなく二人の手仕事によるものです。 作家として生きるための仕事すなわち生業として、生活の中でリアリティをもって提示されます。ファンタジーでなく、スペクタクルでもない、現実の地続きとして。

私たちが作品をみるとき、自分を対象へ合わせる作業が自然に起こりますが、その方法は様々であって良いはずです。 二人が空間を形づくると同時に、私たちもそれぞれに対しチューニングしていく。そこに、生きるための前向きな孤独を見出すことができるのではないでしょ
うか。 未知と既知を行き来する、有機的なやりとりの交歓に、ぜひご期待ください。


小出と越野の相対する表現を共にみることで、鑑賞者の展覧会空間に対する揺らぎや振れ方、身の置き方に意識的になることを意図しています。
両作家が考案する関連企画とともに、新たな鑑賞体験をお楽しみいただけます。どうぞご着目ください。

 

 

 

 

 

 

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