驚異の超絶技巧!明治工芸から現代アートへ
本物と見まがう野菜や果物、自在に動く動物や昆虫、精緻な装飾や細かなパーツで表現された器やオブジェ…。近年注目の高まる明治工芸と、そのDNAを受け継ぐ現代の作家たちによる超絶技巧の競演をご覧いただきます。人間の手が生み出す奇跡のような技術に加え、洗練された造形センスと機知に富んだ、驚異の美の世界をお楽しみください。
ガラスは「永遠の命」を生きる素材であり、また先人の知恵の蓄積を秘めた素材でもあります。そのような造形素材としてのガラスの可能性に魅了された作家2人による展覧会を開催します。
秋田を拠点に活動する小牟禮尊人は、環境の温度の変動とともに、雲、雪、清流などに姿を変える水や光に対するガラスの反応をテーマに作品を制作。音を反響するガラスにも注目し、不思議な光と音の世界を生み出します。
秋田県出身の本郷仁は近年、視線、光、空間について意識を研ぎ澄まし、「視ること」をテーマにガラスと金属を組み合わせた大型のオブジェ作品に取り組んでいます。
本展では、小牟禮と本郷が、ガラスを介して響き合う光と音の空間を創出します。身近な存在としてのガラスに意識的に向き合い、その新しい表情や可能性を楽しんでいただければ幸いです。