近代美術

所蔵作品展「MOMATコレクション」

ARTLOGUE 編集部2019/01/20(日) - 23:35 に投稿

20世紀はじめから今日に至る日本の近現代美術の流れを、国際的な関連も含めてご紹介するMOMATコレクション。

4階第1室は「ハイライト」。当館選りすぐりの名品が凝縮されています。今回は工芸の名品もあわせてご紹介します。

2室から12室までは、おおよそ時代順ですが、部屋ごとにテーマをたてて、各時代の美術と社会の関係をさまざまな角度から見ることができます。例えば3階6室では太平洋戦争中の作品に焦点を当ててご紹介します。そのほか4階4室では版画家の織田一磨、3階9室では写真家の土田ヒロミ(1月29日-3月17日)、椎原治(3月19日-5月26日)を特集します。2階12室では、近年新しく収蔵されたデイヴィッド・スミスとアンソニー・カロの彫刻にご注目ください。

また3月19日からは「美術館の春まつり」の特集として、3階10室に川合玉堂《行く春》(重要文化財)をはじめとする花を描いた名作がそろいます。千鳥ヶ淵の桜との競演が見ものです。

今期も盛りだくさんのMOMATコレクション。どうぞごゆっくりお楽しみください。

パリに生きた銅版画家 長谷川潔展 ―はるかなる精神の高みへ―

ARTLOGUE 編集部2019/01/19(土) - 02:31 に投稿
パリで創作活動して評価を得た銅版画家、長谷川潔(1891-1980)の作品122点を展示し、その精神的表現世界を再考します。 併せて長谷川が敬愛したルドンや、さらにフランスで交流のあった画家らの作品45点も展示することで、長谷川の創作活動の背景を探りつつ作品の特徴や内容を浮き上がらせたいと思います。

ロンドン・ナショナル・ギャラリー展

ARTLOGUE 編集部2019/01/15(火) - 10:46 に投稿
ロンドン・ナショナル・ギャラリーは、英国ロンドン中心部のトラファルガー広場に面した世界有数の美術館です。王室の収集を母体とした多くのヨーロッパの美術館とは違い、1824年に国家制定法により設立された美術館であることに最大の特徴があります。13世紀から20世紀初頭までのヨーロッパ絵画の様々な画派を網羅した約2,300点の作品を所蔵し、年間の来場者数は世界の美術館・博物館でもトップ5に入る500万人超を誇りながら、これまで館外で所蔵作品展が開催されることは一度もありませんでした。この度、日本初公開となるゴッホの傑作《ひまわり》をはじめ傑作約60点を一挙日本で公開することは、同館史上初の試みであり、歴史的な開催となります。

春の江戸絵画まつり<br>へそまがり日本美術 禅画からヘタウマまで

ARTLOGUE 編集部2018/12/27(木) - 13:11 に投稿

人は、見事な美しさや完璧な美しさに、大きな感動を覚えます。しかしその一方で、きれいとは言いがたいもの、不格好で不完全なものに心惹かれることもあるでしょう。「へそまがりの心の働き」とでも言ったらよいでしょうか。

例えば、禅画に描かれた寒山拾得の二人は、不可解さで見る者を引きつけます。また、江戸時代の文人画ぶんじんがには、思わず「ヘタウマ?」と言いたくなるような作品があります。文人画ぶんじんがの世界では、あえて朴訥に描くことで、汚れのない無垢な心を表現できると考えられていたのです。

あるいは、徳川家光が描いた《兎図》はどうでしょうか。将軍や殿様が描いた絵には、ときおり見た人が「???」となるような、何と言い表せばよいか困ってしまうような「立派な」作品があります。描き手が超越した存在であることと、関係があるのかもしれません。更に近代にも、子供が描いた絵を手本にして「素朴」にのめり込む画家たちがいました。

この展覧会では、 中世の禅画から現代のヘタウマまで、 日本の美術史に点在する「へそまがりの心の働き」の成果をご覧いただきます。へそまがりの感性が生んだ、輝かしくも悩ましい作品の数々を眺めれば、日本美術のもう一つの何かが見えてくるかもしれません。
 

日本女性と着物

ARTLOGUE 編集部2018/12/26(水) - 02:32 に投稿
古今東西、女性は絵画の主要なテーマとして描かれてきました。絵画には、季節やその時代の流行など様々な情報が盛り込まれています。特に着物は、季節や目的に合わせて格式や文様が異なり、日本文化の一つの表れと言えるでしょう。 本展では当館所蔵の作品の中から、明治から昭和期にかけて描かれた珠玉の美人画を紹介します。 美人画の三巨匠と称された上村松園、鏑木清方、伊東深水らをはじめ、多くの画家たちが追い求めた女性美に迫ります。また、日本の暮らしのなかで輝く女性の姿も紹介します。 華麗な着物姿から日常の働く姿まで、様々な女性像をとおし、おしゃれの感覚を味わうとともに、日本の美を見つめるきっかけになれば幸いです。

5感+1つの感性 絵を見ておしゃべりしよう!

ARTLOGUE 編集部2018/12/21(金) - 14:47 に投稿

人間や動物の感覚機能をよく五感といい「、視覚」「嗅覚」「聴覚」「触覚」「味覚」の五つであるといいます。これらになぞらえた5つの部屋に加え、第六感の部屋として、 創造力を働かせて対話しながら鑑賞していただける部屋によって所蔵作品を紹介します。

最初の部屋は「視覚」。滝波重人、勝呂忠、木村一生の色彩豊かな抽象作品が展示の幕開けを飾ります。二番目の部屋は「嗅覚」。匂うがごとくに咲き誇る花や花器のとりどりの作品をお楽しみください。三番目は「聴覚」。風の音がそよぐような風景、ギターや楽器をもった人物など、作品から聴こえてくる音に耳を澄ませてみましょう。四番目は「触覚」です。この部屋では、昨年一月に亡くなった彫刻家で、大磯に長く住んだ保田春彦の金属彫刻を展示します。

五番目は「味覚」。身近な果実を描く作品は古来から存在し、作家は果実に豊かに実る豊穣の大地を感じ、崇高な造形の美や、大きな塊としての彫刻性を表現してきました。

岡山現代彫刻の断片展 Vol.3 【抽象ー多様化するイメージ】

ARTLOGUE 編集部2018/12/19(水) - 02:32 に投稿
岡山ゆかりの彫刻家に焦点を当てた選抜展。様々な素材を使って、多様な彫刻表現が増える中で、岡山という独特の美術的磁場で活動を続ける若手からベテランまでの作家を、奈義町現代美術館という場において対峙させるように作品を展開。 館内から野外へと繫がる個性的で独特のカタチをした作品群を展示。

所蔵名品展 こころ - たのしい うれしい かなしい さびしい ・・・

ARTLOGUE 編集部2018/12/19(水) - 02:31 に投稿
当館のコレクションには、「人間」をテーマにしたものが数多くあります。 今回はその中から、たのしい うれしい かなしい さびしい…といった「こころ」の作品をご紹介いたします。 これらの作品からは、舞い上がるようなわくわくする気分、こころ踊るたのしさ、胸がしめつけられるような苦しみ、孤独のさびしさや不安などが伝わってきます。 本展では、暖かく包み込んでくれるような作品を描くシャガールやルノアール、明日の見えない不安を描いたピカソ、言い知れぬさびしさを覚える池口史子、明るい未来を彷彿させる河野里枝など、幅広く国内外の作家による作品を約40点展示いたします。 作品に込められたこころのさまをお楽しみください。

山王美術館 10周年記念展 「コレクションでつづる フランス近代名画展」

ARTLOGUE 編集部2018/12/13(木) - 02:31 に投稿
山王美術館は、2019年8月に開館10周年をむかえます。 春・夏季のコレクション展では、10周年を記念して「コレクションでつづる フランス近代名画展」を開催いたします。 19世紀から20世紀にかけてのフランス美術は、印象派以降、象徴主義、ナビ派、フォーヴィスムと、さまざまな主義や美学のもと、多様に展開していきました。画家自身の感覚にもとづく、独創的な絵画をめざした芸術運動により、革新的な絵画表現がうみだされ、ルネサンスからはじまる西洋絵画の価値観が大きく変革することとなりました。同時代に活躍した、ミレー、ルノワール、モネ、ボナール、ヴラマンクをはじめとする画家たちにより、西洋絵画史に多彩かつ豊かな実りがもたらされたのです。 本展では、当館においても非常に重要な位置をしめる、これらの作家たちによるフランス近代名画の数々を一堂に展示いたします。展覧会をつうじて、あらためて芸術にふれる喜びを実感いただきますとともに、山王美術館コレクションへの愛着を深めていただければ幸いです。 【開館時間】  11時~17時(最終入館 16時30分まで)   【アクセス】  大阪メトロ各線「なんば駅」30番出口   阪神近鉄「大阪難波駅」西改札   JR「難波駅」 よりすぐ

ルーヴル美術館の銅版画展 カルコグラフィーコレクション

ARTLOGUE 編集部2018/12/13(木) - 02:31 に投稿
数多くの名画を所蔵し、世界屈指の美術館として名高い「ルーヴル美術館」。 そこには、私たちが見る機会の少ないデッサンや版画などを扱うグラフィック・アート部門があり、その所蔵数は10数万点ともいわれています。 中でも、特に歴史が古いのは銅版画「カルコグラフィー」です。 このルーヴル美術館カルコグラフィー室は、ルイ14世の治世下に起こった重要な出来事を世に広めるために「王の版画原版収集室」として設立され、1797年「国立カルコグラフィーコレクション」が誕生しました。 19世紀、20世紀には現代作家による新作を加え、コレクションはさらに充実し拡大し続けています。 これらは長きにわたるルーヴルの歴史、栄華の象徴たるヴェルサイユ宮殿、ルネサンスから現代までの絵画の記録など、ルーヴルが収集し蓄積してきた知と情報、そしてなじみ深い名画の数々をわかりやすく伝えてくれます。 本展ではルーヴル美術館カルコグラフィー室の銅版画コレクション約13,000点の中から、日本での特別公開のために、当時の版を使い刷られた銅版画約130点を展示します。