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マライン・ヴァン・クライ「Nude in the Studio」

ARTLOGUE 編集部2018/10/30(火) - 11:22 に投稿

マラインはオランダ・アムステルダム在住の作家で、ドローイング、ペインティング、コラージュ、映像作品など様々な方法で作品を発表しています。過去にはアムステルダム、ベルリン、ハーレム、ロンドン、チューリッヒなど様々な都市での展示経験があり、2013年にはダッチ・ロイヤル・アワード、2016年にはABN AMRO アートアワードを受賞するなど注目を集めているアーティストです。

今回の展示ではピカソが描いた彼のスタジオ風景に対する、オマージュのドローイング作品とその作品集を発表します。

ピカソは1955年に自身のスタジオを、カンヌにある20世紀前半に建てられたヴィラへと移します。そのスタジオにはアールヌーヴォー様式の大きい窓があり、庭のサボテンやユーカリ、ヤシの木を望むことができたと言います。ピカソはその窓からの景色をインテリア・ランドスケープと呼び、作品に多数残しています。

マラインはピカソの後期の作品集を多く収集しており、そこで目にしたのがこのインテリアランドスケープでした。彼は反復と変化を通して’’描く’’という行為自体に着目しているアーティストであるので、画集のなかで一枚気になる絵に出会うと、それを何枚も書き続けます。