菊池契月

水野コレクション「日本画デラックス ― 雅邦、大観、玉堂、松園、巨匠たちの系譜」

ARTLOGUE 編集部2019/04/12(金) - 02:31 に投稿
近代日本画の巨匠・橋本雅邦、横山大観、川合玉堂、上村松園―。彼らが巨匠たる由縁は、それぞれの系譜がのちの画壇に脈々と続いたことにもあります。 本展は、そうした名だたる大家たちの系譜に焦点をあてた展覧会です。日本画という言葉そのものが作られた明治期、多くの弟子たちを育てた「雅邦の系譜」、そして松園・鏑木清方らによる見目麗しい「美人画の系譜」、地元ゆかりの池上秀畝や菊池契月といった知る人ぞ知る「信州の系譜」。さらには、1887(明治20)年の開校以来、偉人たちを輩出し続けた「東京美術学校の系譜」など。 改修工事による長期休館前に、水野美術館の珠玉の名品を惜しげなく一挙公開する、またとない機会です。あなたも是非、デラックス(豪華)な日本画の世界へ! ※会期中、一部展示替えあり(前期:6/1 - 7/15、後期: 7/17 - 9/1)

うるわしき美人画の世界 ―木原文庫より―

ARTLOGUE 編集部2018/05/30(水) - 11:26 に投稿
上村松園 《志ゃぼん玉》明治36(1903)年頃

 

本展は、埼玉県在住の木原眞人氏が所蔵する近代日本画コレクション「木原文庫」の魅力をご紹介する展覧会です。木原氏は、少年期より近世・近代の文学に親しみ、職を得た後に、この時代の文学者の書跡や資料を収集し始めました。やがて日本画の線描の精妙さ、美しさに惹かれ、近代日本画、とりわけ美人画を多く収集するようになり、それが「木原文庫」と称されるようになりました。

第1部では木原文庫の粋である美人画の数々をご紹介します。江戸情緒を色濃く残す繊細な女性表現を得意とした 鏑木清方( かぶらき・きよかた)や、大阪で活躍し、艶麗な美人画で知られた女流画家の島成園( しま・せいえん)の作品を中心に、江戸期から昭和期に至るさまざまな美人画を紹介しつつ、日本画における女性表現の魅力を探ります。

また、木原文庫には美人画のみならず、近代日本画の優品も多く含まれています。第2部として、明治、大正期の日本画の名手として知られる 横山大観(よこやま・たいかん)、竹内栖鳳( たけうち・せいほう)、冨田溪仙(とみた・けいせん)らの風景画や花鳥画などにより、彼らが形成した近代日本画の大きな流れを辿ります。