うるわしき美人画の世界 ―木原文庫より―

ARTLOGUE 編集部2018/05/30(水) - 11:26 に投稿
上村松園 《志ゃぼん玉》明治36(1903)年頃

 

本展は、埼玉県在住の木原眞人氏が所蔵する近代日本画コレクション「木原文庫」の魅力をご紹介する展覧会です。木原氏は、少年期より近世・近代の文学に親しみ、職を得た後に、この時代の文学者の書跡や資料を収集し始めました。やがて日本画の線描の精妙さ、美しさに惹かれ、近代日本画、とりわけ美人画を多く収集するようになり、それが「木原文庫」と称されるようになりました。

第1部では木原文庫の粋である美人画の数々をご紹介します。江戸情緒を色濃く残す繊細な女性表現を得意とした 鏑木清方( かぶらき・きよかた)や、大阪で活躍し、艶麗な美人画で知られた女流画家の島成園( しま・せいえん)の作品を中心に、江戸期から昭和期に至るさまざまな美人画を紹介しつつ、日本画における女性表現の魅力を探ります。

また、木原文庫には美人画のみならず、近代日本画の優品も多く含まれています。第2部として、明治、大正期の日本画の名手として知られる 横山大観(よこやま・たいかん)、竹内栖鳳( たけうち・せいほう)、冨田溪仙(とみた・けいせん)らの風景画や花鳥画などにより、彼らが形成した近代日本画の大きな流れを辿ります。

なお、木原氏は実は岩手とは縁の深い人物でもあります。今回、東北では初めて木原文庫をご紹介する機会となりますが、木原氏が「第二の故郷」とする盛岡での本展開催にあたり、未公開の絵画作品や文学資料、そして刀剣なども特別にご出品いただきます。

コレクションから選りすぐりの約100点の作品を通じ、コレクターの美意識に触れながら、上品で優美な「木原文庫」の世界をご堪能ください。

 

開催概要

-------------------------------------------------------------------------------
【会期】 2018年6月30日(土)ー8月19日(日)
【会場】 企画展示室
【時間】 9:30-18:00(入館は17:30まで)
【休館】 月曜日(7月16日、8月13日は開館)、7月17日(火)
【料金】一般 1,100円(900円)、高校生・学生600円(500円)、小学生・中学生400円(300円)
    *( )内は20名以上の団体料金および前売り料金。
    *療育手帳、身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳を
     お持ちの方と付き添いの方1名は割引あり。
    *生協組合員カードを提示される組合員およびそのご家族は団体料金で観覧可。

 

うるわしき美人画の世界 ―木原文庫より― フォトギャラリー

※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為は法律で禁止されています。
開催期間
-
画像
うるわしき美人画の世界 ―木原文庫より―
アクセス数
10
1
11