日本を代表する建築家 隈研吾氏が手掛けた新たな私立美術館「オドゥンパザル近代美術館」が、2019年9⽉8⽇(日)にトルコ北⻄部に位置するエスキシェヒルにオープン!
アートコレクターで実業家であるエロル・タバンジャ⽒によって設⽴された本美術館には、1950年代から現在までの重要な近現代アートコレクションが立ち並びます。
トルコ⼈キュレーターのハルデュン・ドストオール氏によるキュレーションのもと、オープニング展では、1950年代以降の国内外のアーティスト65名の作品94点を展示。
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また、新たなコミッション作品として、世界的に知られる日本の竹工芸アーティストの四代⽥辺⽵雲斎⽒によるサイトスペシフィックな作品も登場しています。
その繊細に織り綴られた⽵作品のインスタレーションは、木材がふんだんに使用された建物の構造とも共鳴し合っています。
タバンジャ⽒は「いよいよ美術館のお披露⽬が叶いました。美術館建築とアートコレクションを世界中の皆さんに楽しんでいただけることを⼼より嬉しく思います。オドゥンパザル近代美術館において街がその歴史と再び繋がり、エスキシェヒル並びにアナトリア地域(トルコ共和国のアジア側の半島部)双⽅の⾰新的な⽂化の中⼼地となることを⽬指します」とコメントしました。
⽊材を使⽤した卓越した⼿法で世界的に知られる隈研吾建築都市設計事務所は、オドゥンパザルの伝統的な⽊材梁を使⽤した家屋にインスピレーションを受け、約4,500平方メートル規模の美術館を完成させました。オドゥンパザル建築やオスマン朝ドーム建築、そして日本の伝統的建築の要素が有機的に取り込まれています。現代的なのに自然との調和を感じさせる、あたたかく美しい美術館は3フロアから構成。1階に⼤型作品の展⽰が可能な展⽰空間、そして建物中央には天井からの光を取り込んだアトリウムが広がり、イベント会場、アトリエ、カフェ、ミュージアムショップも併設されています。
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隈研吾建築都市設計事務所・創設者の隈⽒と、パートナーで本プロジェクトを牽引した池⼝由紀両⽒は「⼈々とアートをつなぐことが、本プロジェクトの核にあります。地域の歴史と記憶を織り込み、オドゥンパザルの⼈々と街の景観、その双⽅と共鳴する建築を⽬指しました。⼈々がこの美術館空間と共に素晴らしい時間を過ごしてくれることを望んでいます。」と語っています。
世界的に重要な近現代アートコレクションを展⽰する、美しい新たなプラットフォームの誕⽣に、世界中から熱視線が注がれています。これを機会にぜひトルコを訪れてみるのはいかがでしょうか。オドゥンパザル近代美術館で、感性が刺激されるアート作品と美しい建築を堪能してください!
■オドゥンパザル近代美術館
住所:Şarkiye Mah. Atatürk Bul. No: 37 26030 Odunpazarı Eskişehir - Turkey
電話番号:+90 222 221 27 37
開館時間:10:00〜18:00(水曜日10:00〜20:00、日曜日11:00〜18:00)
休館日:月曜日