“幸せの瞬間”をとらえる名手として、多くのカメラマンからも羨望の眼差しを注がれる、写真家ハービー・山口さんは、その異名のとおり、市井の人々を温かく細やかな視線で撮影し続けています。その多くはモノクロ写真で、40年以上にわたり世界各地で出会った人々の日常生活を切り取ったワンシーンです。人懐っこい瞳でこちらを見つめる子どもや、屈託のない表情で隣人と笑い合う人々、食べ物のにおいや温度が伝わってきそうな街の様子・・・。とりとめもなく過ぎてしまう日々には、こんなにも素晴らしい瞬間が溢れているのだと気づかされます。 本展では、「街が人を育む」をテーマに、ロンドンをはじめ、ルクセンブルク、代官山17番地など作家が滞在した街で撮影した写真を展示します。昨年、調布市文化会館たづくりと深大寺で撮影した写真も初公開します。「幸せそうな人や、美しい人々や光景の写真を撮ることで、僕自身が救われてきたけれど、今、そうした写真で誰かを救えたらなと思います。」と願うハービーさんの想いを本展の作品から感じていただければ幸いです。
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上位美術館・ギャラリー
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展覧会
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