「齋藤陽道 宝箱展」(日本語字幕付き)のギャラリートーク
スピーカー
和多利浩一
会場
会期
2013年11月30日~2014年3月16日
展示について
30歳の写真家、齋藤陽道の初めての大掛かりな展覧会です。 齋藤は2008年ごろから写真に取組み、2010年には写真新世紀の優秀賞を受賞し、3.11以降さらに独自の世界観を発展させています。展覧会では、写真プリント160点、プロジェクーによるスライドショーで200余点の写真を一堂に展示します。病気の人、障害を持つ人、ゲイやレズビアンなどマイノリティの方々のポートレイトを多く撮っている齋藤が常に感じ、心に問いかけていることがあるといいます。生きることに苦しさを感じてしまう現代にあって、齋藤はあやういがすぐそばに存在する「感動」を見つけ出し「それでも世界は黄金色」と私たちに語りかけます。そんな齋藤の写真は、アートの世界を飛び出し、時空も超え、もっと別な根源的な問題で私たちを強く引き付けます。なぜかその写真を見ると勇気が湧いてくるのです。
アーティストについて
齋藤陽道 さいとうはるみち 1983年9月3日東京都生まれ。都立石神井ろう学校卒業。 2007年 陽ノ道として障害者プロレス団体「 ドッグレッグス」所属。 2009年 タイヤ」 写真新世紀 佳作賞 飯沢耕太郎選。 2010年 「同類」 写真新世紀 優秀賞 佐内正史選 / 東京写真美術館 写真新世紀 展示。 2011年 エイブルアートギャラリー 「絶対」 展示 / 写真集「 感動」(赤々舎)/赤々舎ギャラ リー 写真展「 感動」。 2012年 写真展「 感動」が東京、大阪など3ヶ所を巡回。 2013年 青山ゼロセンター 写真展 「せかいさがし」 / 浅草浪花家 写真展「 それでもそれでもそれでも。
スピーカーについて
和多利浩一 わたりこういち 1960年 生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。 1980年 オン・サンデーズ設立。 1983年 美術メディア出版社イッシプレス設立。 1990年 よりワタリウム美術館キュレーターを務め現在に至る。 1992年 ドクメンタ9で日本人として初めて働く。 1995年 第1回ヨハネスブルグ・ビエンナーレの日本代表コミッショナー。 「原宿・神宮前まちづくり協議会」を発足させ、その初代代表幹事 を務めた。