ルーブル美術館 ピラミッド内 特別展示 名和晃平作品 “Throne”

ARTLOGUE 編集部2018/07/03(火) - 22:14 に投稿
ルーブル美術館ピラミッド内 特別展示 名和晃平 彫刻作品“Throne”  Throne © Kohei NAWA | SANDWICH Inc.

 

ルーブル美術館のピラミッドに浮遊する玉座。

彫刻家 名和晃平による大作。

 

今年7月よりパリで開催される「ジャポニスム2018:響きあう魂」の一環として、彫刻家名和晃平による、日本の伝統文化と先端テクノロジーを融合させた大型モニュメント作品をルーブル美術館にて特別展示します。加速度的に進化を遂げるコンピュータや人工知能などの存在が、やがて政治や経済に影響を与える“権力 ”や“権威 ”に置き換わるのではないかという予感を、「浮遊する空位の玉座」として表現した本作品は、約 6 ヶ月の間、ルーブル美術館のピラミッド中央において展示されます。

 

■作家からのコメント

元々この作品は江戸末期までに極度に発達した各地の山車のリサーチに始まり、文化庁の「2020 年に向けた文化イベント等の在り方検討会」で提案したイメージを、2017 年の春に銀座G S I X の蔦屋書店のオープンに合わせて、“ T h r o n e ( g / p _ b o y ) ”という作品として発表した経緯があります。その直後、ルーブル美術館のピラミッドに新作を提案する機会に恵まれ、早速この作品のイメージを送ったところ、幸いにも採用され、形もコンセプトも新たに制作することになりました。ルーブル美術館には京都市立芸術大学の学生時代に初めて研修旅行で訪れました。特に古代美術や宗教美術に惹かれ、普遍性を持った彫刻の表現とは何か、を考えさせられました。
一生に一度しかないような、ルーブル・ピラミッドでの展示の機会を大切にしたいと思います。

 

■作家紹介

名和晃平(彫刻家/SANDWICH Inc.主宰/京都造形芸術大学教授)
1975 年生まれ。京都を拠点に活動。2003 年京都市立芸術大学大学院美術研究科博士課程彫刻専攻修了。
2009 年、京都に創作のためのプラットフォーム「SANDWICH」を立ち上げる。独自の「PixCell」という概念を軸に、さまざまな素材とテクノロジーを駆使し、彫刻の新たな可能性を拡げている。近年は建築や舞台のプロジェクトにも取り組み、空間とアートを同時に生み出している。

 

■開催概要

会 期:2018年7月13日(金) ~ 2019年1月14日(月)
会 場:ルーブル美術館・ピラミッド内( Rue de Rivoli, 75001 Paris, France)
時 間:月・木・土・日 9:00~18:00/水・金 9:00~21:45(夜間開館)
休館日:毎週火曜日、1月1日、12月25日
主 催:国際交流基金、ルーヴル美術館

 

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Throne © Kohei NAWA | SANDWICH Inc.

 

『ジャポニスム2018:響きあう魂』

日仏友好160年の本2018年、両国政府間合意に基づき、芸術の都フランス・パリを中心に、大規模な日本文化・芸術の祭典「ジャポニスム2018:響きあう魂」を開催します。

本企画では、パリ内外の100近くの会場で、展覧会や舞台公演に加えて、さまざまな文化芸術を約8ヶ月間にわたって紹介していきます。古くは日本文化の原点とも言うべき縄文から伊藤若冲、琳派、そして最新のメディア・アート、アニメ、マンガまでを紹介する「展示」や、歌舞伎から現代演劇や初音ミクまで、日本の文化の多様性に富んだ魅力を紹介する「舞台公演」、さらに「映画」、食や祭りなど日本人の日常生活に根ざした文化等をテーマとする「生活文化 他」の4つのカテゴリーで東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を前に、日本各地の魅力をパリに向け、また世界に向けて発信します。

会 期:2018年7月~2018年2月
事務局:独立行政法人国際交流基金
ジャポニスム2018公式サイト:https://japonismes.org/

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