工芸・デザイン

石本藤雄展ーマリメッコの花から陶の実ヘー

ARTLOGUE 編集部2018/10/26(金) - 14:10 に投稿

テキスタイルデザイナー、陶芸家の石本藤雄の原点と、新たな作品を展示する巡回展を石本の故郷である愛媛(愛媛県美術館/10月27日-12月16日)を皮切りに、京都(細見美術館/2019年春開催予定)、東京(スパイラル/2019年夏開催予定)の3都市で開催いたします。

 

 

石本藤雄は、世界中に多くのファンをもつフィンランドのライフスタイルブランド「マリメッコ」のテキスタイルデザイナーとして32年間で300点を超えるテキスタイルデザインを生み出したのち、フィンランドの老舗陶器メーカー「アラビア」のアート部門に所属。77歳を迎えた現在も陶芸家として数多くの作品を生み出しています。

2011年にはフィンランドの芸術家に贈られてきた最高位の勲章、「フィンランド獅子勲章プロ・フィンランディア・メダル」を受賞するなど、フィンランドデザインの礎を築いた一人といっても過言ではありません。

幼少期を過ごした愛媛県砥部町やフィンランドなど、多様な自然からインスピレーションを受け、色彩豊かに表現された石本のデザインはどの時代においても普遍的な美しさと心踊るデザイン性を感じさせます。

 

 

ル・コルビュジエ 絵画から建築へ――ピュリスムの時代

ARTLOGUE 編集部2018/10/17(水) - 02:30 に投稿
20世紀建築の巨匠ル・コルビュジエ(1887-1965)が設計した国立西洋美術館本館は、2016年にユネスコ世界文化遺産に登録されました。開館60周年を記念して開催される本展は、若きシャルル=エドゥアール・ジャンヌレ(ル・コルビュジエの本名)が故郷のスイスを離れ、芸術の中心地パリで「ピュリスム(純粋主義)」の運動を推進した時代に焦点をあて、絵画、建築、都市計画、出版、インテリア・デザインなど多方面にわたった約10年間の活動を振り返ります。

マリメッコ・スピリッツ フィンランド・ミーツ・ジャパン

ARTLOGUE 編集部2018/10/13(土) - 11:38 に投稿
マリメッコは、1951年にアルミ・ラティアによって創業されたフィンランドを代表するテキスタイルメーカーです。初期よりデザイナーやアーティストを招聘し、彼らに自由な創作の場を提供することで独創的なデザインを生み出してきました。マリメッコのデザインに特徴的な、鮮やかな色彩、大胆な構図、そして自然にインスパイアされた形態には

フィンランド陶芸 芸術家たちのユートピア

ARTLOGUE 編集部2018/10/13(土) - 11:38 に投稿
フィンランドの美術・工芸は、1900年のパリ万国博覧会において高く評価され、世界的な注目を集めます。万博での成功は、当時ロシアからの独立を目指していた民衆に誇りと自信を抱かせて建国の原動力となり、同時に手工業の活性化を促しました。 このうち陶磁器に関しては、美術工芸中央学校とアラビア製陶所を舞台に様々な試みがなされ、

現代絵本の父 ランドルフ・コールデコットの世界

ARTLOGUE 編集部2018/10/13(土) - 11:37 に投稿
ランドルフ・コールデコットは1878年に、彫版師エドマンド・エヴァンズと組んで、すべてのページに絵が入った絵本を作り、「現代絵本の父」と呼ばれています。 当時の絵本は印刷技術の都合上、何も印刷されていない白紙のページを挟んでいたため、全ページに絵があり、物語を途切れずに読むことができる彼の絵本は画期的でした。 本展では

平成30年特別展 少女ゴコロと竹久夢二

ARTLOGUE 編集部2018/10/13(土) - 11:36 に投稿
竹久夢二(1884~1934)は明治末から昭和初期に一世を風靡した画家で詩人、デザイナーです。西洋のアールヌーヴォー、日本の浮世絵などを独自の感覚で融合した画のスタイルで人気を博しました。夢二は女性の美しさをテーマとした画を多く描きましたが、それらは「夢二式美人」と称されます。また便箋や封筒といった日用品、本の装幀など

子どものための建築と空間展

ARTLOGUE 編集部2018/10/13(土) - 11:35 に投稿

私たちが子どものときに過ごした空間は、原風景として長く記憶に留まり、その後の生き方や考え方の形成に与える影響は少なくありません。

本展は、子どもたちのためにつくられた学びの場と遊びの場の建築と空間のなかから、日本の近現代の建築・デザイン史において、ひときわ先駆的かつ独創的なものを紹介する展覧会です。

日本の近代教育は明治時代に始動し、校舎の建設もそこから始まりました。民衆に愛された明治の擬洋風建築の校舎、大正自由教育の時代の造形豊かな小学校、1970年代の先駆的なオープンスクールなど、さまざまに変遷し、子どもたちの活動を受け止めてきました。各建築ごとに、子どもたちが親しみを持てるシンボリックな外観が考案され、心安らぐインテリアの充実が図られるなどの工夫も重ねられてきました。

一方、幼稚園・保育園や、学校以外の遊び場や読書の空間といった子どもたちの居場所にもユニークな取り組みがあります。それらを、作り手と使い手の両方に着目しながら選んだ写真、図面、模型といった作品資料の展示を通してご覧いただきます。

また、教育玩具や絵本の原画なども選りすぐって紹介します。社会のあり方が大きく変化する現代、本展がこれからの子どもたちが育つ環境づくりのインスピレーションとなれば幸いです。

匠の森

ARTLOGUE 編集部2018/09/21(金) - 02:30 に投稿
ポーラ・オルビスグループは「本当の美しさは、心の豊かさを伴ってこそ初めて実現する」という考えから、内面の美しさの支えとなる文化・芸術を支援し、日本国内だけではなく、世界に向けても発信をしています。 そして2018年から社内ベンチャー制度を活用し、新たに立ち上がった「伝統工芸と企業のコーディネート事業」をスタート致しま

世界を変える美しい本 インド・タラブックスの挑戦

ARTLOGUE 編集部2018/09/07(金) - 02:30 に投稿
南インド・チェンナイの出版社「タラブックス」。1994年に設立され、ギータ・ウォルフとV.ギータという二人のインド人女性が中心となって活動しています。 タラブックスを代表するのが美しいハンドメイドの絵本。インドの民俗画家による絵を、ふっくらとした風合いの紙に版画の技法で印刷し、職人が糸で製本した、工芸品のような本です

クリムト展 ウィーンと日本 1900

ARTLOGUE 編集部2018/08/09(木) - 02:30 に投稿
グスタフ・クリムト(1862~1918)は、19世紀末から20世紀初頭のウィーンで活躍した画家です。代表作《接吻》はオーストリアの芸術を代表する国宝的作品として位置付けられ、今や国外への出品は許されない作品となっています。写実的でアカデミックな画風から出発したクリムトは、やがて金箔を多用する「黄金の時代」を経て、装飾的で抽象的な色面と人物を組み合わせた独特の画風を確立、ウィーン・モダニズムの旗手として活躍しました。このたびクリムトの没後100年を記念して開催する本展は、クリムト作品をまとめて見ることのできる貴重な機会となります。また2019年はオーストリアと日本の外交150周年を迎える記念の年です。19世紀末のウィーンで紹介された日本の工芸品や絵画を通して、クリムトが受けたジャポニスムの影響にも迫ります。