2019 春の特別展 一葉、晶子、らいてう ― 鷗外と女性文学者たち
現在は文学者の性別が意識されることはほとんどありませんが、明治・大正期の女性文学者は「閨秀(けいしゅう)作家」「女流作家」などと呼ばれ、男性中心の文学者たちの中で区別されながらも、自身の表現を模索し、小説や詩歌、評論などを通して時代と向き合い、大きく花開きました。
鷗外は樋口一葉、与謝野晶子、平塚らいてうの三人を高く評価し、また、彼女たちが表現することを好意的にあたたかい視点で見守ってきました。その眼差しは、鷗外の評論や日記、書簡、そして彼女たちの証言からも知ることができます。
本展では、三人の文業を軸に同時期に活躍した女性文学者と、彼女たちを見つめた鷗外が織りなす近代文学史を紹介します。
【開館時間】
10:00~18:00(最終入館は17:30)
※4月28日(日)は9:00より開館