1980年代関西の熱きアート・シーンを一堂に<br>特別展「兵庫県立美術館開館20周年 関西の80年代」が開催!

菊池弘美2022/06/17(金) - 21:55 に投稿

兵庫県立美術館の開館20周年を記念し、特別展「兵庫県立美術館開館20周年 関西の80年代」が、兵庫県立美術館で開催中です。会期は6月18日(土)から8月21日(日)まで。

兵庫県立美術館の前身である兵庫県立近代美術館では、かつて「アート・ナウ」というシリーズ展が開催されていました。その年、目覚ましい活躍をみせた作家を紹介し、関西アート・シーンのいまを伝えようとする名物展覧会で、特に80年代にはまだ20代の作家が続々と参加し、競うように大作を発表する場となります。折しも関西では活きのいい若手が「関西ニューウェーブ」として注目を集めており、前例にとらわれない個性的な表現ゆえに、現代美術は「西高東低」とも言われました。

本展は、「プロローグ 林檎と薔薇」、「Ⅰ フレームを超えて」、「Ⅱ インスタレーション―ニューウェーブの冒険」、「Ⅲ 『私』のリアリティ―イメージ、身体、物語」、「Ⅳ 『私』の延長に」の5部構成です。

【大阪中之島美術館 関西・大阪21世紀協会共同企画】関西ゆかりの若手作家を中心に紹介するシリーズ「Osaka Directory」開催決定!

菊池弘美2022/06/15(水) - 10:28 に投稿

今年度から、関西ゆかりの若手作家を中心に個展形式で紹介する展覧会シリーズ「Osaka Directory」(おおさか・ディレクトリ)が、関西・大阪21世紀協会と共催で、大阪中之島美術館で開催されます。

展覧会開催にあたって、6月15日(水)に大阪中之島美術館で実施された記者発表会では、初年度(2022年度)を飾る3名の作家が発表されました。

第1期は赤鹿 麻耶(1985年、大阪府生まれ)、第2期は貴志 真生也(1986年、大阪府生まれ)、第3期は遠藤 薫(1989年、大阪府生まれ)、大阪出身の新進気鋭のアーティスト達です。

会場はいずれも大阪中之島美術館2階「多目的スペース」です。

 

大阪府山口副知事が万博を機にアートを活用した成長戦略の推進を明言<br>大阪府議会の一般質問にて

菊池弘美2022/06/01(水) - 21:39 に投稿

 本年2022年6月2日(木)に開催された大阪府議会で、公明党の八重樫善幸議員が大阪府政策企画部川端隆史部長と大阪府山口信彦副知事に対して、大阪におけるアートを活用した成長戦略について質問を行いました。

 これに対して川端部長は、「行政として、アートを大阪の成長にどのように活用していくことができるか、関係部局とも連携し、検討していきたい」と回答しました。

 さらに八重樫議員は、「アートは、欧米を中心とする富裕層から、投資対象としても極めて高い関心がもたれていると聞く。ここ大阪に、世界的なアート市場をつくることができれば、世界からの注目を集めるハイエンド都市として、新たな価値を獲得、大阪への投資の呼び水ともなるのではないか。万博を機に、世界中から人やモノ、投資を呼び込み、『国際金融都市』をめざす大阪にとって、アートはまさに、成長戦略として取り組むべきものと考えるが、改めて、今年1月にグランフロント等で開幕した『Study:大阪関西国際芸術祭』をご覧になったという山口副知事の見解を問う」と述べました。

『新美の巨人たち』が「アートな旅」を提案! アートな箱根日帰りツアーを体験して

遠藤 友香2022/05/31(火) - 13:41 に投稿

テレビ東京系列の20年以上続く長寿番組『新美の巨人たち』。豊かな美術鑑賞の旅へと視聴者を誘ってくれるとあって、ファンの多い番組ですよね。そんな『新美の巨人たち』が、この度、番組の世界観を体験できる新たな楽しみ方「アート×旅」を提案しています。

これまで番組で取り上げてきた美術館などのアートスポットを、開館前や閉館後に、特別解説付きで「貸切見学」し、ゆったりとアートと対峙できる時間を演出。また、ツアーの移動中にも、車内で、耳で楽しむアート「聴く美の巨人」を楽しめるので、どっぷりとアートの世界に浸ることができます。

第一弾は「テレ東トラベル 旅する美の巨人たち」として、6月から7月に“アートな箱根” 日帰りツアーを実施。テレ東トラベルとは、テレビ東京グループでコマース事業全般を手掛ける株式会社テレビ東京ダイレクトと、クラブツーリズム株式会社が、共に新しい旅行サ-ビスを開発する共同プロジェクト。初夏の箱根とアートを心ゆくまで堪能できるので、気になる方は早めにチェックするのがおすすめです。

それでは、早速ツアー行程に関してみていきましょう。

モダンで愛らしい美の世界。京都・細見美術館で開催中の「琳派展22 つながる琳派スピリット 神坂雪佳」展

遠藤 友香2022/05/31(火) - 13:38 に投稿

江戸時代に花開いた日本美術の精華・琳派。琳派の歴史を紐解いてみると、始まりは江戸時代初期まで遡ります。茶の湯などの簡素な美がもてはやされた一方、王朝文化の復興を意識した雅で華やかな芸術が、後に琳派と呼ばれる人たちによって創造されました。琳派の作品は、背景に金箔を使用したり、大胆でインパクトのある構図が特徴となっています。本阿弥光悦と俵屋宗達が始めた琳派の美意識を普及させたのが、江戸時代中期の尾形光琳です。「琳派」は彼の名前の「琳」の字からとったものです。

そして、明治時代に琳派創始の地・京都に登場したのが、今回の主役である神坂雪佳(1866-1942)です。