榊原匡章 展「神の通る道」
画家 榊原匡章による、自身初のモダンアートの絵画展。白・赤・黄・緑・青の鮮やかな5 色のペイントで制作する作品には独特の風合いが見られ、白色で表現する「神の道」を始め、それぞれの色には独自の意味が込められています。榊原氏が77 歳にして挑んだ新しいアートをご高覧ください。
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画家 榊原匡章による、自身初のモダンアートの絵画展。白・赤・黄・緑・青の鮮やかな5 色のペイントで制作する作品には独特の風合いが見られ、白色で表現する「神の道」を始め、それぞれの色には独自の意味が込められています。榊原氏が77 歳にして挑んだ新しいアートをご高覧ください。
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物体に“時の経過”を見る独自の視点をもち、コンセプチュアルな自然との対話を通して、彫刻表現の新たな世界と可能性を追求し続ける野村仁。写真を主な制作手法とし、物体の運動や宇宙の秩序をカメラで捉える一方、野村はしばしば隕石やDNA、古生代の植物化石を用いて、“生命”や“宇宙の起源”にスポットライトを当てた作品を手掛けてきました。
リー・ミンホは韓国・ソウル出身。1990年からフランスのパリにて本格的な作家活動を開始し、1990年代後半より画家から写真家に転向しました。リーが継続してテーマとするのは、現代におけるアイデンティティの喪失と匿名性です。2009年の個展《ポータブルランドスケープ》シリーズでは、写真中写真の形式を用いて異なる時空間を画面上で同居させ、2012年個展での《名前のない風景》シリーズでは、一貫性のない写真の断片を本来のコンテクストから引き剥がしてパソコン上で合成することで、風景の匿名性というテーマをさらに突き詰めました。こうした継ぎ接ぎの風景は、現実世界がイメージの戯れに置き換えられてしまった現代のシミュレーション社会を克明に描き出す一方、彼女が日常の中で撮影した写真によって構成される記憶の多面体として、大きな歴史と小さな歴史が混在する現代の歴史・美術状況をも示唆します。
甘く憂いを秘めた女性像で大衆に絶大な人気を誇った画家、東郷青児(1897-1978)。陶器のようになめらかな絵肌と、モダンな装飾性をまとったいわゆる「 青児美人 」は、昭和の美のアイコンとして、絵画のみならず装丁やデザインの分野においても一世を風靡しま し た 。
生誕120 年を記念して開催される本展では、「青児美人」の確立に至るプロセスを中心に、代表作はもとより、これまで公開される機会の少なかった希少作や異色作までを網羅してご紹介します。
マドリードにあるプラド美術館は、スペイン王室の収集品を核に1819年に開設された、世界屈指の美の殿堂です。本展は、同美術館の誇りであり、西洋美術史上最大の画家のひとりであるディエゴ・ベラスケス(1599-1660年)の作品7点を軸に、17世紀絵画の傑作など61点を含む70点をご紹介します。
17世紀のスペインは、ベラスケスをはじめリベーラ、スルバランやムリーリョなどの大画家を輩出しました。彼らの芸術をはぐくんだ重要な一因に、歴代スペイン国王がみな絵画を愛好し収集したことが挙げられます。国王フェリペ4世の庇護を受け、王室コレクションのティツィアーノやルーベンスの傑作群から触発を受けて大成した宮廷画家ベラスケスは、スペインにおいて絵画芸術が到達し得た究極の栄光を具現した存在でした。本展はそのフェリペ4世の宮廷を中心に、17世紀スペインの国際的なアートシーンを再現し、幅広いプラド美術館のコレクションの魅力をたっぷりとご覧いただきます。