華やぎアート展 エミール・ガレとミュシャを中心に

ARTLOGUE 編集部2019/02/20(水) - 02:55 に投稿
アール・ヌーヴォーは、19 世紀末のヨーロッパを席巻した美術運動です。華やかな装飾で知られるアール・ヌーヴォー様式の芸術は、花や自然界の生き物を有機的な曲線で表現する日本美術の影響を受けて大きく花開きました。 本展では、アール・ヌーヴォーを代表するエミール・ガレの木製家具や、アルフォンス・ミュシャのポスターの他、花や美しい女性に題材を求めた日本美術の粋をご紹介します。

江戸の奇跡・明治の輝き 日本絵画の200年

ARTLOGUE 編集部2019/02/20(水) - 02:54 に投稿
鮮やかな色彩やグロテスクな形といった強烈なビジュアルとともに、伊藤若沖や曽我蕭白の名前をテレビや雑誌で目にした方も多いでしょう。彼ら奇想の画家たちが再評価されて久しく、とりわけ近年はかつてない「江戸絵画ブーム」といわれます。さらに昨年は明治元年より・150年という記念の年として、日本が近代化を進めたとされる「明治時代」にさまぎまな角度からスポットが当てられました。 江戸時代、百花が乱れ咲くように、多くの流派がそれぞれに傑作を生み出します。しかしこの江戸の「奇跡」はゼロからの創造ではなく、多くは前時代の作品や、中国・西洋からの舶載画を学習したうえに成り立っています。また、横山大観や菱田春草ら明治時代の日本画家たちが放つ、「輝き」も突然ではなく、江戸時代の基礎を引き継いだからこそ成しえた革新によるものではなかったでしょうか。 本展では近年話題の江戸・明治の日本絵画をまるごと取り上げ、重要文化財16件を含む約180件を通してこの激動の時代の輪郭を辿ります。 前期:2019年3月15日(金)~31日(日)/後期:4月2日(火)~21日(日)

植田正治の出雲と松江

ARTLOGUE 編集部2019/02/20(水) - 02:53 に投稿
植田正治は、1960年代を中心に「出雲」と「松江」をテーマに多くの撮影を行っています。1950年代から「古きよきもの」に強く関心をいだいていた植田から、山陰の代表的な景勝地「出雲」と「松江」をテーマに撮影したことは必然であったでしょう。雑誌『フォトアート』には、「新出雲風土記」(1964年)や「出雲風土記」(1968年)の連載、そして「山陰の町/松江」(1962年)、「松江雨情」(1965年)、「松江初夏」(1966年)といった多くの掲載がみられます。この頃、そでに写真家としての地位を確立していた植田が、「出雲」と「松江」を自身が撮るべき被写体として強く意識していたことがわかります。 「カメラ紀行 出雲の神話 神々のふるさと」(淡交新社、1965年)、「出雲路旅情」(朝日新聞社、1971年)、「松江」(山陰放送、1978年)など、意外なことに、植田は「出雲」と「松江」の紀行本などを多く手掛けています。もちろん、依頼によるものが多いのですが、依頼する出版社も、演出写真の上だが「出雲」と「松江」をいかに表現するかといった、期待があったのでしょう。 今回の展覧会では、水の都といわれる「松江」。神々のふるさとといわれる「出雲」、いずれも、植田流の演出がきかない被写体に対して、植田がいかに挑み、いかに表現したかをご覧いただけることでしょう。これらの写真に潜む、植田独自のまなざしをお楽しみください。

ヨルク・シュマイサー 終わりなき旅

ARTLOGUE 編集部2019/02/20(水) - 02:53 に投稿
シュマイサーが生涯にわたり追求した主題が「変化」です。旅の風景、変容する人物を追う連作、流麗な文字が印象的な日記シリーズ、身近なものの姿を写した作品―別々のタイプに見える作品が、「変化」という主題に収斂します。それは銅版画の技法とも密接につながり、ひとつの結晶のような世界を創り出しているのです。 本展では初期から晩年までの制作の展開を、「変化」をキーワードに5つの視点から見て行きます。

ジョージ・クルックシャンクのオムニバス展

ARTLOGUE 編集部2019/02/20(水) - 02:52 に投稿
グリム童話やディケンズの小説『オリバー・ツイスト』の挿絵を手がけたことで知られる19世紀イギリスの版画家 ジョージ・クルックシャンク。ロンドンの面白情景や奇抜なファッション、物語世界など、画業全体にわたる風刺画と挿絵を約200点紹介します。

梅若六郎家所蔵の能面と能装束

ARTLOGUE 編集部2019/02/20(水) - 02:51 に投稿
能は、謡(うたい)と噺子(はやし)を伴奏に、演者が能面をつけて演じ、極めて簡素な所作で物語が展開されます。その歴史は平安時代に日本各地で発生した猿楽(さるがく)にさかのぼり、鎌倉時代に、より完成度の高い歌と舞の劇へと進化して、室町時代初期に足利義満の庇護のもと、観阿弥(かんあみ)、世阿弥(ぜあみ)父子によって大成されたといわれています。 生者と亡霊や精霊が語り合う深遠な世界観と様式美は、その後の日本美術の発展にさまざまな影響を与え、現代に伝わる伝統芸能として、2008年ユネスコ無形文化遺産に登録されました。 本展覧会は、シテ方能楽師の梅若六郎玄祥師(1948~)が、2018年に曾祖父からの名跡を継ぐ四世梅若実襲名を機に企画されました。同師の全面的協力を得て、猿楽発祥の地のひとつ、丹波に祖を持ち、600年を超える芸能の系譜を伝える名門梅若六郎家の貴重な面や装束約70点を紹介します。