増山士郎

増山士郎 個展「Self Sufficient Life」@京都場 ギャラリートーク:ARTLOGUE TV

鈴木 大輔2019/03/11(月) - 18:17 に投稿

京都場で開催した 増山士郎 個展「Self Sufficient Life」 のアーティストの増山士郎本人による作品解説です。

増山士郎は、東日本大震災がきっかけで自分たちの生活に疑問を持ちはじめ《毛を刈った羊のために、その羊の羊毛でセーターを編む》(2012)プロジェクトを開始しました。

その後、《毛を刈ったアルパカのために、そのアルパカの毛でマフラーを織る》(2014)、《毛を刈ったフタコブラクダのために、そのラクダの毛で鞍をつくる》(2015)とプロジェクトを展開しています。

 

 

増山 士郎 個展/”Self Sufficient Life”

ARTLOGUE 編集部2019/03/09(土) - 16:34 に投稿

北アイルランドにおいて2010年より唯一の在住日本人アーティストとして、活動している増山士郎。増山は2011年の3.11東日本大震災以降、世界各国で急速に進むグローバリゼーションや、現代の日本や西欧の文化の価値観と生活様式に対し、深い疑問を抱きました。今回の彼の作品は、その疑問から作られたものです。2012年から2015年にかけ、アイルランド、ペルー、モンゴルの三ヶ国を旅しながら、土着の人々と動物を巻き込み、現地の伝統的な動物繊維技術を用いて、それぞれ、羊、アルパカ、らくだの毛を使ったプロジェクトを実現しました。ある意味で増山はアーティストの直感と文化人類学者が 持つ帰納的な思考を持っている表現者といえるでしょう。