須藤玲子

アート&デザインの大茶会

ARTLOGUE 編集部2018/05/24(木) - 02:18 に投稿

『おおいた大茶会』をテーマに開催される第33回国民文化祭・おおいた2018、第18回全国障害者芸術・文化祭おおいた大会を記念し、大分県立美術館では、開館当初より親しまれているアトリウム展示をてがけた3人の作家、マルセル・ワンダース、須藤玲子、ミヤケマイによるインスタレーションに特化した展覧会を行います。本展のために特別に計画された展示を通してアートとデザイン、それぞれの分野における第一線の活動をご紹介します。

オランダのデザイン界の貴公子、マルセル・ワンダースは、自身がデザインしたオブジェクトと映像によって「幻想の間」を創り出します。世界的に活躍する日本人テキスタイルデザイナー、須藤玲子は布のオブジェを浮かび上がらせた「触感の間」を創り出します。日本の若手現代アーティスト、ミヤケマイは、インタラクティブな展示により、鑑賞者が作品との対話と反応を楽しみながら思いをめぐらせる「瞑想の間」を創り出します。

開館当初から大分県立美術館が目指す、「出会いのミュージアム」。そして国民文化祭のテーマである「大茶会」。この2つのコンセプトのもと、五感にうったえ、人と作品の出会う、センセーショナルな現代版茶会をお届けします。

 

交わるいと「あいだ」をひらく術として

ARTLOGUE 編集部2018/02/03(土) - 01:32 に投稿

伝統工芸から現代美術まで。

16組の多彩なアーティストが集い、

紡ぎだす糸・布の深い世界。

 

織物の大半は空気でできています。織物の質量のうち繊維が占める割合は通常20〜50%に過ぎず、繊維を撚って糸を紡ぐにも、糸と糸を交わらせて布を織るにも、そこには必ずすき間ができます。そのすき間、空間があるからこそ、布は薄く軽やかで、伸び縮みして丈夫で、あたたかくあることができるのです。糸と糸がどのように交わって、どのような形のすき間をつくるのかによって、布の布たる所以が生まれ、その性質や表情もできあがっていきます。

素材と対話するアートとデザイン Art and Design, dialogue with materials

ARTLOGUE 編集部2017/11/18(土) - 01:01 に投稿
「素材と対話するアートとデザイン
Art and Design, dialogue with materials」
ポスター (デザイン : 佐藤卓)

 

開館記念展 Part 2 として、「素材と対話するアートとデザイン Art and Design, dialogue with materials」を開催します。
20 世紀の産業は人類の生活環境を一変させ飛躍的に進化をもたらしました。その大きな原動力となったのが素材です。素材は、アートから産業まで、新たな表現からカタチを生み出す創造領域と寄り添ってきました。今日、最先端の技術や新しい解釈が与えられ、あるいは移り変わる社会や暮らしに応えていく中で、素材は技と結びつき、アートとデザイン領域を飛躍させる可能性の幅を広げています。
本展では、木や金属から新素材まで、素材とその変容を 4 つのセクションを通して、様々な素材が放つ魅力、素材に触発されて生まれる造形(デザイン)の世界を紹介します。また、併設開催の国際北陸工芸サミット「ワールド工芸 100 選」展 (主催:富山県)も本展と併せてご覧いただけます。