工芸・デザイン

collection2  カリカチュールがやってきた  9世紀最高峰の諷刺雑誌

ARTLOGUE 編集部2018/12/11(火) - 13:22 に投稿
1830年に創刊された記念碑的な絵入諷刺雑誌『カリカチュール』。 七月王政を相手にルイ=フィリップ王を梨の姿で描くなど、ブラック・ユーモアに満ちた諷刺画で一世を風靡しました。 本展ではドーミエとともに両輪を担ったグランヴィル(1803−1847)を軸に諷刺画の黄金期を築いた『カリカチュール』誌を紹介、また後年、夢想的な挿絵画家へと転身し、シュルレアリスムの先駆となったグランヴィルの軌跡にも迫ります。

世紀末ウィーンのグラフィック<br>デザインそして生活の刷新にむけて

ARTLOGUE 編集部2018/12/11(火) - 12:52 に投稿
1897年の分離派結成から1914年の第一次世界大戦勃発までのウィーンでは、グスタフ・クリムトやヨーゼフ・ホフマンらを中心に、新しい時代にふさわしい芸術そしてデザインのあり方が模索され、数多くの素晴らしい成果が生まれました。中でもグラフィックの分野は、印刷技術の発達や雑誌メディアの隆盛を背景に、新しい芸術の動向を人々に伝え、社会に浸透させる重要な役割を担いました。本展では、300件にのぼる膨大なコレクションの全貌を紹介するとともに、同じく平明氏旧蔵のリヒャルト・ルクシュによる石膏彫像と貴重なアドルフ・ロースの家具一式をも加え、世紀末ウィーンの息吹と魅力をお伝えします。 本展では、300件にのぼる膨大なコレクションの全貌を紹介するとともに、同じく平明氏旧蔵のリヒャルト・ルクシュによる石膏彫像と貴重なアドルフ・ロースの家具一式をも加え、世紀末ウィーンの息吹と魅力をお伝えします。

企画展「モダンデザインが結ぶ暮らしの夢」

ARTLOGUE 編集部2018/12/05(水) - 13:12 に投稿

1928年初の国立デザイン指導機関として仙台に工芸指導所が設立されると、1933年に来日中のブルーノ・タウト(1880-1938)が顧問に招かれ、剣持勇(1912-71)らの指導にあたります。同年アントニン・レーモンド(1888-1976)と高崎の実業家、井上房一郎(1898-1993)が、井上の手がける軽井沢の家具工芸店「ミラテス」で出会います。翌年井上はタウトを高崎に迎え、銀座にも出店した「ミラテス」でタウトデザインの工芸品を販売します。同時代、世界、そして日本各地で、モダンデザインに託してよりよい暮らしを夢みた人々の交流がありました。工芸デザインが装飾から機能へ移りゆく時代の中、装飾が美であったように、機能もまた新たな美でした。そして世界的な建築家やデザイナーが、日本建築や意匠に機能性を見出したまなざしと、椅子や電気照明に代表されるモダンデザインを風土になじませようとする日本の工芸関係者のまなざしとは、ひとしく同時代同歩調のものでした。やがてその夢は、機能の枠にはおさまりきらない趣味性を帯び始めます。モダンデザインという同じ苗床から芽吹いた夢は、その後ひとりひとりの中でどのように育ったのか。そして戦争によってひとたび潰えたかに見えたその夢は、どのように受け継がれたのか…。

民具 MINGU展

ARTLOGUE 編集部2018/12/04(火) - 16:23 に投稿

渋沢敬三によって昭和の初期につくられたことば、「民具」。それは、長い時を経て庶民の日常を支えた生活道具を指します。必要に駆られ、知恵と工夫がそのままかたちになった道具。手から手へ引き継がれた無駄のないかたちは、自然と共存する日本のくらしの原風景を感じさせます。その後、産業の構造が大きく変化し、次々と新しい素材が開発され、生産技術、流通が進化する中で道具も多種多様になりました。

その一方で、使い手としての生活者の立場に立ち、商品のあるべき原点を今一度見直そうと生まれた無印良品。その佇まいは、現代の民具になり得ているでしょうか?民具と無印良品双方の展示を通して、その問いの意味をみなさんとともに考えていく企画です。

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開催概要
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会 期:2018年12月14日(金)~2019年1月14日(月・祝)
会 場:21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー3
時 間:10:00~19:00

東アジア文化都市2018金沢の「×(かける)プロジェクト」<br>百万石の百万本展「工芸×色×感性」

ARTLOGUE 編集部2018/11/22(木) - 15:48 に投稿

繊細で緻密な造形。そして多彩な色が織りなす美。

私たちクリエイティブチームはその美しさに魅了され、その美しさを少しでも深く感じてもらうためのアートを作り出しました。

説明ではなく、見せるのでもなく、「金沢工芸」に没入する初めての体験アート。

「加賀水引」や「加賀友禅」からインスパイアされた「光の糸」が、幾重にも重なり様々に色を変えながら、緻密で優美な世界が構築されていく。
まさに金沢工芸の色彩の中に入り込む体験型アートです。

制作・演出を手がけるのはストーリーとクリエイティブ力を武器に、CM、企業ブランディングから都市開発まで手がける「POOL inc.」と、サイト・スペシフィックな美術作品という考え方で空間をデザインする空間演出チーム「RGBcreation」。音楽は金沢でミュージックバーもプロデュースする大沢伸一さんの書き下ろしです。音と光が生む「百万石の百万本」の世界をご堪能ください。
  
 

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吉岡徳仁 ガラスの茶室 - 光庵

ARTLOGUE 編集部2018/11/22(木) - 11:41 に投稿

吉岡徳仁は、デザイン、アート、建築など、幅広い領域において、自由な着想と実験的なテクノロジーから生み出される作品により、世界に影響を与える創り手の一人として、国内外で高く評価されています。彼はこれまで、自然と人間の関係性に着目し、とりわけ光がもたらす感覚に対する追求と研究を重ね、独自の手法で作品を表現してきました。

作品の数々は、ニューヨーク近代美術館(MoMA)、ポンピドゥー・センター、オルセー美術館、ヴィクトリア・ンアド・アルバート博物館など世界の主要美術館で展示・コレクションされています。

また、2001年度毎日デザイン質、平成18年度(第57回)芸術選奨文部科学大臣新人貨(芸術振興部門)、Design Miami / Designer of the Year 2007、Maison & Objet I Creator of the Year 2012、Milano Design Award 2017最高代など、国内外を問わず多数の賞を受賞しています。

グラフィックで科学を学ぼう 進化のものがたり展

ARTLOGUE 編集部2018/11/21(水) - 15:05 に投稿

「グラフィックで科学を学ぼう 進化のものがたり展」では、京都芸大ビジュアル・デザイン専攻の学生たちが、生物の進化について書かれた専門書を読み、その内容を子供たち(小学校 中・高学年)に伝えるためにデザインした作品を展示します。学生たちがデザインした作品は、ゲーム、映像、絵本など多岐に渡ります。

科学の知識は正確に伝えられなければなりません。説明文、図版、写真、どれも正確を期すことが求められますが、学生たちが子供たちに進化について伝えようとしたこれらの作品には全て、なんらかの「ものがたり」が加えられています。

また、この展覧会には、京都大学総合博物館所蔵近代教育掛図をパネルと画像で紹介しています。近代教育掛図は、京都帝国大学の学生たちが植物などを学ぶために世界各地から集められた図版です。通常このような図版は、正確である一方でやや退屈と感じることがあるものですが、近代教育掛図は、科学的視点から事実を伝えるという使命を超え、世界の深遠さを多角的に示唆する芸術性を感じさせる「作品」に昇華しているように感じられます。

学生たちが作った作品と近代教育掛図の図版からは、楽しく、美しく、情報が伝わります。

エキゾティック×モダン アール・デコと異境への眼差し

ARTLOGUE 編集部2018/11/20(火) - 17:49 に投稿

両大戦間期と言われる1920~30年代のフランスでは、美術や、ファッション、宝飾、家具などの装飾に新しい美意識が生まれました。本展は、「アール・デコ」と呼ばれるこの時代の装飾スタイルにおける新しい時代感覚すなわち「モダン」の源の一つとして、「エキゾティック」な要素に着目したものです。

20世紀初め、ファッションに革命をおこしたポール・ポワレによる中近東やアジアを着想源とした衣服、1922年のツタンカーメン王墓の発見を機とするエジプトブームを反映したジュエリー、漆芸家の菅原精造に学んだジャン・デュナンの工芸品、あるいは東洋に倣った陶磁器など、アール・デコの作品では形、素材、技術の面において、非ヨーロッパ圏の芸術を応用した作例が見出されます。

この時代の異国は、夢見るものから自ら赴く場所へと変化していました。シトロエンによるアフリカ縦断・アジア横断クルージング、植民地での美術学校創設、留学奨励などにより現地に取材した芸術家たちが、ダイナミックな絵画、彫刻を生み出します。パリでは、アメリカの黒人歌手・ダンサーのジョセフィン・ベイカーの活躍や、1931年の「国際植民地博覧会」開催、珍しい動物がもたらされた動物園の人気など、エキゾティックで活力あるシーンが都市を賑わせました。

ウィーン・モダン<br>クリムト、シーレ 世紀末への道

ARTLOGUE 編集部2018/11/01(木) - 02:30 に投稿
19世紀末から20世紀初頭にかけて、ウィーンでは絵画や建築、デザインなど、それぞれの領域を超えて新しい芸術を求めた、ウィーン独自の装飾的で煌(きら)びやかな文化が開花しました。本展はウィーンの世紀末文化を「近代化(モダニズム)への過程」という視点から紐解く、新しい試みの展覧会です。18世紀の女帝マリア・テレジアの時代の啓蒙思想がビーダーマイアー時代に発展し、ウィーンのモダニズム文化の萌芽となって19世紀末の豪華絢爛な芸術運動へとつながっていった軌跡をたどる本展は、ウィーンの豊穣な文化を知る展覧会の決定版といえます。

ムーミン展

ARTLOGUE 編集部2018/10/31(水) - 02:30 に投稿

愛らしい姿とユーモアあふれる言葉で世界中のファンを魅了するムーミンとそのなかまたち。

フィンランドを代表する芸術家、トーベ・ヤンソン(1914年~2001年)が生みだした「ムーミン」シリーズは、小説、絵本、新聞連載コミック、アニメ、商品などさまざまなかたちで親しまれています。本展では、その多彩なアートと奥深い物語の魅力を、約500点の展示品で紹介します。

ムーミンの小説、絵本から代表的なシーンを原画で紹介。また、イースターカード、アドベントカレンダーの原画、銀行の広告など、小説や絵本では見たことがないムーミンとそのなかまたちの多彩な表情にも出会うことができます。

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