所沢航空発祥記念館
1903年(明治36年)、ライト兄弟が「フライヤー1号」で世界最初の動力飛行に成功し、以降欧米における航空技術は急速に実用化され始めました。わが国でもこの動きに刺激されて、航空技術を研究するための臨時軍用気球研究会が1909年(明治42年)7月に創設されました。研究会の最初の事業は、飛行場用地を選定することであり、候補地として所沢、大田原、宇都宮付近、小田原、下志津原が選考の対象地となりました。当時、気球隊が駐屯していた東京府中野町から鉄道の便が良かったこと、地形や気候が気球に適していたことの理由により、所沢が選定されました。 1911年(明治44年)4月1日、臨時軍用気球研究会所沢試験場が開設され、幅50メートル、長さ400メート