DIC川村記念美術館

ゆらぎ ブリジット・ライリーの絵画

ARTLOGUE 編集部2018/03/02(金) - 22:56 に投稿
《ここから》 1994年 油彩、リネン 156.2 x 227.3 cm  個人蔵 
© Bridget Riley 2018, all rights reserved. Courtesy David Zwirner, New York/ London.

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この春、DIC川村記念美術館(設立・運営=DIC株式会社)は、近年世界的に再評価が高まるイギリスの画家、ブリジット・ライリーの展覧会を開催します。1960年代にオプ・アート旋風を巻き起こした黒と白の抽象画からストライプや曲線で構成したカラフルな作品、近作の壁画まで国内外所蔵の約30点で画業を振り返ります。

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フェリーチェ・ベアトの写真 人物・風景と日本の洋画

ARTLOGUE 編集部2017/10/17(火) - 11:59 に投稿

フェリーチェ・ベアト(1834-1909)は、19世紀半ばに中東やインド、中国などで撮影を行い、異国の風景や、インド大反乱、第二次アヘン戦争など戦場を記録する写真家として活躍しました。1863年には画家ワーグマンを頼り日本に赴き、幕末から明治にかけて、横浜を拠点に、江戸や長崎など各地で風景や風俗を撮影しています。1884年に離日しますが、ベアトが写した写真は、海外向けの輸出品として盛んになる、いわゆる「横浜写真」の嚆矢として高く評価されるとともに、150年前の光景を現代に伝えるものとして、われわれの眼に非常に魅力的に映ります。

一方、近代日本の視覚表現において、写真は重要な役割を果たしています。油彩画の技法と写真技術はともに西洋から日本に伝えられますが、洋画に取り組んだ画家たちは、場合によっては写真も参照しつつ、構図を学び、風景を見いだし、芸術性の高い油彩画をつくりあげてゆきました。