加守田 章二

「コレクション×キュレーター」 7人の学芸員が紹介するコレクションの魅力

ARTLOGUE 編集部2018/02/28(水) - 16:07 に投稿

「美術館の活動」と聞いて、多くの人々が思い浮かべるのは、企画展ではないでしょうか。それは、あるテーマに沿って、いろいろな所から借りてきた作品を見せる展覧会です。もちろん企画展は重要ですが、例えばルーブル美術館にある「モナ・リザ」のことを思えば、所蔵作品が美術館の性格を表し、美術館活動の基本にあることに思い至ることができるでしょう。

美術館の基本的な使命は、美術作品を体系的に収集、保存し、来館者に公開し、教育普及活動を行っていくことにあります。こうした美術館活動は、学芸員(キュレーター)と呼ばれる職員たちの地道な仕事によって支えられています。当館にも、館長を含め、学芸員が7人います。それぞれ専門としてきた分野も異なり、興味や研究の対象も少しずつ異なっています。