「コレクション×キュレーター」 7人の学芸員が紹介するコレクションの魅力

ARTLOGUE 編集部2018/02/28(水) - 16:07 に投稿

「美術館の活動」と聞いて、多くの人々が思い浮かべるのは、企画展ではないでしょうか。それは、あるテーマに沿って、いろいろな所から借りてきた作品を見せる展覧会です。もちろん企画展は重要ですが、例えばルーブル美術館にある「モナ・リザ」のことを思えば、所蔵作品が美術館の性格を表し、美術館活動の基本にあることに思い至ることができるでしょう。

美術館の基本的な使命は、美術作品を体系的に収集、保存し、来館者に公開し、教育普及活動を行っていくことにあります。こうした美術館活動は、学芸員(キュレーター)と呼ばれる職員たちの地道な仕事によって支えられています。当館にも、館長を含め、学芸員が7人います。それぞれ専門としてきた分野も異なり、興味や研究の対象も少しずつ異なっています。

今回の展覧会は、美術館の土台としての収集、保存、公開等の活動を見直し、それを担う学芸員それぞれの視点を浮かび上がらせようとするものです。ある基本方針に基づいて当館の所蔵となった作品群の中から、それぞれの学芸員が主に扱っている分野や、興味関心の強い分野を中心に、コレクションの魅力や成り立ちを紹介するものです。それぞれの学芸員がどんな作品を選び、それをどういうコンセプトで提示するかそんなところも見所でしょう。展示されるものは学芸員によってテイストが異なり、コーナーごとに違った印象を与えることになるでしょう。これを機会に当館の学芸員を知っていただければ幸いです。そしてまた、展示の総体として、岐阜県現代陶芸美術館のコレクションの特徴と魅力が、ご来館の皆さんに伝わることを願っています。

 

展覧会の見どころ

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■当館のコレクションの魅力を紹介する展覧会で、
  当館のコレクションの名品の数々を見ることができます。
■当館の学芸員7人(館長、顧問を含む)が、
  それぞれにコレクションから作品を選んだ展示内容で、
  当館の学芸員それぞれの専門分野や持ち味をうかがい知ることができます。
■日本と世界の近現代陶芸について、7つのテーマ展示があり、
  7種類の小企画展を楽しむことができます。

 

展覧会概要

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■会 場:岐阜県現代陶芸美術館 ギャラリーⅠ
■会 期:2018年2月10日(土)~ 2018年4月8日(日)
■休館日:月曜日
■時 間:午前10時~午後6時 (入館は午後5時30分 まで)
■観覧料:一般330 円(270円) 大学生220 円(160円) 高校生以下無料
 *( )内は20名以上の団体料金
 *障がい者手帳をお持ちの方および付き添いの方1名まで無料
◆同時開催:岐阜県現代陶芸美術館 ギャラリーⅡ
「お茶の時間」 2017年11月11日(土)~2018年3月25日(日)
◆ギャラリートーク :学芸員によるギャラリートーク  ※展覧会観覧券が必要です。
毎週日曜日 14:00~(約30分)

 

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