ウィリアム・モリス —デザインの軌跡

ARTLOGUE 編集部2018/05/20(日) - 22:06 に投稿
ウィリアム・モリス ≪いちご泥棒≫ 1883年 photo ⒸBrain Trust Inc.

 

「役に立たないものや、美しいと思わないものを、家に置いてはならない。」

19世紀後半のイギリスで最も傑出した芸術家・思想家のひとりであるウィリアム・モリス(William Morris, 1834-96)は、自著『生活の美』(1880年)でこのように述べました。詩人、作家、工芸家、社会運動家などさまざまな肩書きで語られるモリスは、どの分野にも等しく情熱を注いで活動しましたが、本展ではデザイナーとしてのモリスに焦点を当てます。
産業革命によってもたらされた、機械による粗悪な大量生産製品があふれるなか、モリスは日々の労働が創造の喜びに包まれていた中世ギルド社会の再興をめざして、アーツ・アンド・クラフツ運動を先導しました。生活の芸術化を図るという構想のもと総合的な室内装飾を手がけ、理想的な書物制作のためプライベート・プレス(私設印刷工房)であるケルムスコット・プレスを創設するなど、その活動は多岐にわたります。イギリスで起こった美術工芸革新の波は、やがて世界的なうねりとなり、後世に大きな影響を及ぼしました。モリスのデザインは多くの人に愛され、その創作の心は没後1世紀以上を経た現代においても、色あせることなく息づいています。
本展では、壁紙、テキスタイル、椅子、出版物等主要なモリス作品と、同時代のデザイナーたちによる作品を合わせた56点を展覧し、美しいくらしを求めたモリスの生涯とそのデザインの歩みをご紹介します。

 

開催概要

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【会期】2018年4月21日(土) - 2018年7月16日(月・祝)
【休館】月曜(ただし4/30 、7/16は開館)
【時間】10:00 – 17:00(最終入館16:30)
【会場】アサヒビール大山崎山荘美術館
    TEL:075-957-3123(総合案内)
    http://www.asahibeer-oyamazaki.com
【料金】一般900円(800円)、高大生500円(400円)、中学生以下無料、
    障害者手帳お持ちの方300円
    ※( )内は20名様以上の団体の場合

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