展覧会内容の紹介
ボクシング・ペインティング、オートバイ彫刻、ド派手な絵画で知られる“ギュウちゃん”こと、篠原有司男(しのはらうしお)(1932年東京生まれ)。1950年代末から反芸術の旗手として脚光を浴び、1969年に渡米。以来、ニューヨークを拠点に創作活動を続け、85歳の現在もエネルギッシュに奮闘する前衛美術家です。
本展覧会では、ギュウちゃんの60年にわたる創作の軌跡を、絵画、立体、ドローイング、版画など約100点の作品と関連資料でご紹介します。1960年代の日本美術に大きな足跡を残す初期の作品の中から、モヒカン刈りの姿で制作する貴重な記録写真をはじめ、他人の作品を真似するイミテーション・アート、幕末浮世絵を大胆な表現でデフォルメした花魁シリーズなどを展示。既存の美術の枠組を超える破天荒な活動を振り返ります。
また、渡米後の作品からは、ダンボールや廃材を素材にしたオートバイ彫刻のほか、鮮やかな色彩と激しい筆触でニューヨークの喧騒を描いたド派手な絵画に加え、マイアミやバミューダなどをテーマにした代表的な絵画シリーズを紹介。
さらに、当館で公開制作されるボクシング・ペインティングの最新作も展示します。派手で、過激で、グロテスクで、ハチャメチャで、でも楽しいといった独特な作品世界をご堪能いただきながら、常に新たな主題や表現を探求し続ける熱いスピリットに迫ります。
初期から最新作まで、ギュウちゃんの揺るぎないパワーが詰め込まれた本展覧会は、閉塞感に満ちた現代を生きる私たちに大きな衝撃と感動を与えることでしょう。飽くなき情熱で“前衛の道”を切り拓いていく篠原芸術の魅力をどうぞ存分にお楽しみください。
篠原有司男展 ギュウちゃん、“前衛の道”爆走60年 フォトギャラリー
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開催期間
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