新美術人協会展

生誕100年 堀 文子 追悼展 ― 旅人の記憶 ―

ARTLOGUE 編集部2019/04/26(金) - 02:31 に投稿
本展巡回中の平成31(2019)年2月5日、堀文子さんが100歳でご逝去されました。 ここに謹んで哀悼の意を表します。 大正7(1918)年に東京で生まれた堀文子は、画家を志し女子美術専門学校(現在の女子美術大学)に入学。在学中から、新傾向の日本画制作を実践する新美術人協会展に出品し、戦後も創造美術、新制作協会日本画部、創画会へと続く革新的なグループを活動の場としました。昭和36(1961)年からの2年半におよぶ欧米やメキシコを巡る旅を経て、同40(1965)年には、初の個展を日本橋高島屋で開催。「(この個展によって)わたくしの中身から鬱積していたものが流れ出したよう」と語り、画家の新たな出発点ともなりました。その後、都会を離れて生きることを決意して、神奈川県大磯、軽井沢、アレッツォ(イタリア)へと移住。野山で人知れず生き続ける草木をはじめ、椿や牡丹、自邸に咲く四季折々の花々の姿を描きとめました。「花の画家」と呼ばれた所以はここにあります。 本展では、"群れない""慣れない""頼らない"を信条に100年の人生を歩んだ画家の創作の軌跡を、初期作品から最後の作品となった「紅梅」まで、100余点でたどり、多くの人を魅了し続けた人間像にも迫ります。 【入場時間】 10:30~19:00(19:30閉場) ※最終日(5月27日)は17:30まで(18:00閉場)