開館30周年記念特別展「美術館の七燈」
広島市現代美術館は1989年、公立館としては国内初の現代美術を専門とする美術館としてオープンしました。その30周年を記念し、活動の軌跡および、その基盤となった美術館建築を中心に紹介する本展では、これまでに当館が収集してきたコレクション、および活動を物語る資料を中心に、一部の参加作家による新作等を加え、全館を用いた展示を行います。観客、建築、場所、保存、歴史、逸脱、あいだ、といったキーワードを通して、その歩みを振り返るとともに、美術館の果たすべき役割、そして活動を支える諸要素を改めて捉えなおします。
1章 「観客」参加によって成り立つ表現
2章 「蔵とシンボル」美術館建築と野外彫刻
3章 「ここ」広島、ヒロシマ
4章 「残すこと」作品の修復、コンサベーションの現在
5章 「積み重ね」資料と関連作品による活動の記録
6章 「(リ)サーチ」探索と逸脱 田村友一郎による新作インスタレーション
7章 「あいだ、隙間、その他」隙間的スペースを活用した作品