倉俣史朗
アートを発信する―原美術館発国際巡回展の軌跡
戸谷成雄「森Ⅱ」1989-90年 ©Shigeo Toya
原美術館が 90 年代に企画・主催した3つの国際巡回展に焦点をあてた展覧会を別館ハラ ミュージアム アークにて開催
ハラ ミュージアム アーク本館にあたる原美術館[東京都品川区 館長:原俊夫]が企画・主催した3つの国際巡回展、「プライマルスピリット-今日の造形精神」(1990-91 年)、「空間・時間・記憶-Photography and Beyond in Japan」(1994-97 年)、「倉俣史朗の世界」(1996-99 年)に焦点をあてた展覧会を開催いたします。
いずれも日本の優れた現代美術を海外に紹介する目的で、彫刻・写真・デザインというそれぞれ異なる表現方法を用いた作品群により構成された大型プロジェクトでした。
本展では、原美術館コレクションの中からこれらの企画展に出品したアーティスト達による作品をクローズアップし、その発信の軌跡を辿ってみたいと思います。
【出品作家】
荒木経惟、遠藤利克、笠原恵実子、川俣 正、倉俣史朗、剣持和夫、佐藤時啓、杉本博司、土屋公雄、戸谷成雄、野村 仁、福田美蘭、森村泰昌、山本 糾、草間彌生、束芋
素材と対話するアートとデザイン Art and Design, dialogue with materials
「素材と対話するアートとデザイン
Art and Design, dialogue with materials」
ポスター (デザイン : 佐藤卓)
開館記念展 Part 2 として、「素材と対話するアートとデザイン Art and Design, dialogue with materials」を開催します。
20 世紀の産業は人類の生活環境を一変させ飛躍的に進化をもたらしました。その大きな原動力となったのが素材です。素材は、アートから産業まで、新たな表現からカタチを生み出す創造領域と寄り添ってきました。今日、最先端の技術や新しい解釈が与えられ、あるいは移り変わる社会や暮らしに応えていく中で、素材は技と結びつき、アートとデザイン領域を飛躍させる可能性の幅を広げています。
本展では、木や金属から新素材まで、素材とその変容を 4 つのセクションを通して、様々な素材が放つ魅力、素材に触発されて生まれる造形(デザイン)の世界を紹介します。また、併設開催の国際北陸工芸サミット「ワールド工芸 100 選」展 (主催:富山県)も本展と併せてご覧いただけます。