洋画

特別展「改組 新 第5回日展」

ARTLOGUE 編集部2019/04/03(水) - 02:31 に投稿
日展は、明治40年に文部省美術展覧会として始まり、名称の変更や組織を改革しながら100年をこえる長きにわたって続いてきた日本で最も歴史と伝統のある公募展です。日本画・洋画・彫刻・工芸美術・書の5部門からなり、日本を代表する巨匠から新人作家の入選作までの多彩な作品の数々を紹介してまいりました。本展覧会は、東京会場から始まり、京都、名古屋、富山、大阪、岡山の順に巡回し、全国を巡回する作品と地元作家作品を展示します。 大阪展では、会員作家及び今回の入賞者による基本作品246点と、大阪・兵庫・奈良・和歌山に在住する会員作家の作品や入選作品などの地元作品333点、あわせて579点の作品を陳列します。

所蔵絵画展 花を描く・静物を描く ― 日本画vs.洋画 ―

ARTLOGUE 編集部2019/03/07(木) - 02:34 に投稿
中国の影響を受けた花鳥画は、室町時代には禅僧による水墨で描かれ、のち狩野派の雄渾で華麗な障屏画、装飾的な琳派、さらに写生を重んじた四条派などへと展開し、現代の日本画にも継承されています。四季の変化に富むわが国では、自然と共に暮らす中で身近な植物や鳥、魚や昆虫などに目を向け、それらは絵画の主題のほか染色や陶磁器の文様で表現されています。一方、静物画は花瓶に活けた花や、果物、壺など静止して動くことのないものを描いた絵画で、観察を通じた写実を重視する傾向がみられます。 今回の展示では、洋画の雰囲気が漂う大輪の牡丹を描いた川端龍子の《花王図》や、福田平八郎の《牡丹》、前田青邨の《川魚》といった繊細で装飾的な日本画とともに、あまり出品されることがない梅原龍三郎《薔薇図》、中川一政《椿》、林武《鰊》などの洋画もご覧いただきます。 花鳥画の伝統に基づく優美な日本画と、鮮やかな色彩と力強い筆致の油彩画による、同じ題材である「花」と「静物」を比較しながらお楽しみください。

宮本三郎 装飾性の展開

ARTLOGUE 編集部2018/08/28(火) - 02:30 に投稿
写実表現を得意としていた洋画家・宮本三郎(1905-1974)。生前より定評のあったその描写力は、ともすれば技巧的ともとられかねないものかもしれません。 一方で、宮本の作品を眺めるとき、平坦な背景や画面構成のあり方にも目が留まります。宮木の技術を際立たせ、さらに作品としての魅力とバランスを与えていたのは、この、フラッ