金子透

omnis「EVOLVING -イメージの解体リアリティヘの挑戦-」

ARTLOGUE 編集部2018/12/05(水) - 15:05 に投稿

「EVOLVING」という主題は、現代美術家金子透が1992年にアートディレクトした展覧会の名称です。展開して深く掘り下げるという現代美術の基本的姿勢を実践する意味での命名であり、これは現在の金子の姿勢でもあります。

本展について金子は次のように語ります。

2000年からの個展ESPACEシリーズで、私は一人の偉大な芸術家との出会いを機に、深く掘り下げる姿勢を更に強めました。私はこの意志を受け継いだアーティスト達と「omnis」というグループを立ち上げ、かつての意味を込めるため、我々の展覧会を「EVOLVING」としました。「イメージの解リ体アリティヘの挑戦」、ここでのイメージとは観念化されたイメージのことで、言葉の外の表現こそが美術に貢献できると信じるが故の副題です。リアリティとは鑑賞者の相対的な感じ方による結果です。いずれも観念的に理解して見るということではなく、美味しい、暖かい、などを感じることと同様に、作者の精神の浄化の結果としての作品に同調し、新しい体験をして頂ければ幸いです。

2017年に続く2回目となる本展覧会では、新作を含むドローイング・ペインティング約30点を展示します。是非ご覧ください。