古美術

六古窯 ― 〈和〉のやきもの

ARTLOGUE 編集部2019/02/15(金) - 02:39 に投稿
素朴ながらも豪快で力強さを備える中世のやきもの。中世から現代にまでつづく瀬戸、常滑、越前、信楽、丹波、備前のやきものは六古窯(ろくこよう)と称され、日本的なやきものとして親しまれてきました。 これら中世のやきものは、当時の人々の生活の必需品でしたが、後に茶の湯のうつわとしても注目されます。また唐物など舶来の文物に影響を受けながらも、各地で独自のスタイルを生みだしました。 同展では青銅器、中国陶磁といった唐物などもあわせて展観しながら、中世のやきものの魅力が紹介されます。

尾形光琳の燕子花屏風-寿ぎの江戸絵画-

ARTLOGUE 編集部2019/02/15(金) - 02:39 に投稿
尾形光琳(1658-1716)の筆になる国宝「燕子花図屏風」は、爛漫と咲き誇るカキツバタの群生を描いた草花図です。このたびの「燕子花図屏風」の展示は、三章構成でお楽しみいただきます。 第一章に並ぶ作品が題材にするのは、平安時代以来の公家風俗や王朝文学です。つづく第二章では、「燕子花図屏風」を中心に、草花を描いた作品を集めます。そして第三章は、祇園祭沸く京の都や、社寺参詣や物見遊山の人々でにぎわう各地の名所を描いた作品です。 当館が所蔵する洛外図屏風や名所風俗図屏風をまとめて紹介するはじめての機会ともなります。

これぞ黄金の国・日本<br>金屏風展 ―狩野派・長谷川派・琳派など―

ARTLOGUE 編集部2019/02/08(金) - 02:38 に投稿
本展は、「日本美術の花」といえる金屏風によって展示室を埋め尽くす、豪華絢爛な特別展です。過去には、屏風をテーマにした、あるいは金屏風と蒔絵などの工芸品を併せた展覧会は各所で開催されてきましたが、金屏風だけで構成する企画は初の試みといえるでしょう。 桃山寺代から昭和初期にいたる、狩野派・長谷川派・琳派などの作品約30点が揃います。

北野天満宮 信仰と名宝 ― 天神さんの源流 ―

ARTLOGUE 編集部2019/01/31(木) - 02:35 に投稿
平安時代の政治家・漢学者・漢詩人・歌人であった菅原道真公は、死後、天満大自在天神として崇められて、現在に至るまで「天神さん」「天神さま」として親しまれています。全国で1万数千社の天神社(道真公を祀る神社)が存在しますが、京都の北野天満宮は総本社として知られています。 天神信仰に関する展覧会はこれまでにも行われてきましたが、北野天満宮そのものを取り上げたものは多くありません。北野天満宮が培った長い歴史は、人々の崇敬の歴史といえるでしょう。時代ごとのさまざまな願いを反映し、北野天満宮には複雑・多様な信仰世界が構築されました。 本展覧会では、北野天満宮が所蔵する神宝を中心に、ゆかりある美術工芸品、歴史資料を一堂に集め、そこから浮かび上がる神社とその信仰のあり方を展観いたします。

澤乃井櫛かんざし美術館所蔵 櫛・かんざしとおしゃれ展 -粋に華やかに、麗しく-

ARTLOGUE 編集部2019/01/31(木) - 02:35 に投稿
江戸時代、女性たちは身分や職業によって服装や装飾品を規制されていました。 しかし、そのような制限のなかで、女性たちは髪飾りに個性を求め、職人が創意工夫をこらした多種多様な櫛やかんざしで自らを飾り、おしゃれを楽しんでいました。 東京都青梅市にある澤乃井櫛かんざし美術館には、祇園に生まれ、舞妓となり、後に東京で料亭の女将として多くの人を魅了した岡崎智予(1924-1999)が収集した作品が所蔵されています。 所蔵品には、文化が爛熟し工芸的技術が最も高い水準に達した江戸後期のものをはじめ、尾形光琳(1658-1716)、酒井抱一(1761-1829)、原羊遊斎(1769-1845)ら高名な美術家による逸品も含まれています。 本展では、日本の工芸の粋を凝縮した櫛、かんざしとともに、当時の風俗を伝える浮世絵をあわせた約300点をご紹介します。

日本の書 ―和歌と詩のかたち

ARTLOGUE 編集部2019/01/31(木) - 02:35 に投稿
館蔵の住友コレクションより、古代から近世にかけての日本書跡を一堂に公開します。 平安貴族の繊細な美意識により完成された「かな」。その白眉とされる《寸松庵色紙》をはじめ、料紙装飾も美しい歌切、歌会でしたためられた和歌懐紙など、鎌倉時代にかけて高揚した和歌の造形を紹介します。 そしてそれらを愛でた中近世の文化人、ことに天皇、公家から町人まで階層を越え交流した江戸初期の文化人の生み出した一行書など、新たな詩歌表現の形にも注目します。

リニューアル3周年記念名品展 第1部 国宝「紅白梅図屏風」

ARTLOGUE 編集部2019/01/30(水) - 02:36 に投稿

MОA美術館では、国宝「紅白梅図屏風」をはじめとする当館コレクションから精選した所蔵名品展を開催いたします。 国宝「紅白梅図屏風」は、江戸時代中期の絵師、尾形光琳の最晩年期の一大傑作であり、日本美術を代表する作品です。 対立して勇姿を競う紅白の梅、判を押したかのように線描きしない梅花の描き方や蕾の配列、樹幹に見られるたらし込みなど、優れた要素が結集し、画面に重厚なリズム感と洒落た装飾性を与えています。 中央の川は静かに流れ、光琳独特の絶妙な筆致により渦まく水文が観るひとの目を引き付け、さらに末広がりの川の面が絵に存在感を与えています。 この流水文の絵画表現は、近年の科学調査により、銀箔地に水文をマスキングし、露出した銀箔を黒色に硫化変色させるという極めて類のない工芸的な手法である事が判明しました。 呉服商「雁金屋」の御曹司だった光琳は染色技法に詳しく、本作品の金銀地に対して防染技術の試みを垣間見せる大変興味深い作例です。 本展覧会では、この他に京焼の大成者・野々村仁清作 国宝「色絵藤花文茶壺」、奈良から室町期までの古筆名蹟の集大成といえる国宝 手鑑「翰墨城」と、所有する国宝3点全てをご覧いただきます。

中国陶磁百花

ARTLOGUE 編集部2019/01/30(水) - 02:36 に投稿
華やかなやきものを次々と誕生させ、常に世界をリードしてきた中国。 この度は「花」をテーマに三つの視点から中国陶磁の魅力をご紹介いたします。 まず一つ目は、花が描かれたうつわを展示します。世界には様々な文様がありますが、その中でも花は最も多いモチーフの一つです。 中国でも古くから牡丹や蓮などの美しい花が描かれたうつわが人々の生活を彩ってきました。 二つ目は、花をいける道具・花器に注目します。古来より花を愛でる文化があった中国では陶磁製の花器も多く生産されていました。 これらの花器は、平安時代以降、日本にももたらされ、鎌倉時代には室内装飾にも大きな影響を与えています。 中国の陶磁装飾の技法の名称には、「印花」や「貼花」、「青花」など文様を意味する「花」の文字が付いたものが多くあります。 三つ目では、これらの装飾技法が用いられた作品などをご紹介いたします。 本展を通じて、大陸に咲き誇った美しい中国陶磁の世界をお楽しみいただければ幸いです。

江戸の街道をゆく ~ 将軍と姫君の旅路 ~

ARTLOGUE 編集部2019/01/30(水) - 02:34 に投稿
江戸時代、幕府によって整備された街道には、さまざまな人や行列が往来し、活気にあふれていました。なかでも将軍や姫君たちのそれは、長大で沿道の人々を圧倒しました。将軍は上洛や日光東照宮への参詣(日光社参)で諸大名を引き連れ、自らの権威を誇示しました。また、将軍家の御台所となる姫君は、将軍との婚礼が決まると、莫大な費用をかけて制作された婚礼道具などを携え、主に中山道を通って京都から江戸へ下向しました。 本展覧会では、将軍の上洛と日光社参、姫君たちの江戸下向に関わる資料を通して、「江戸の街道」における旅路をたどります。風景や道の姿は変わっても、先人たちが通った街道は現代の私たちにとってもなじみの深い道となっています。過去から現在まで続く街道の歴史をご覧いただけましたら幸いです。