徳山 彰

以“身”伝心 からだから、はじめてみる

ARTLOGUE 編集部2018/10/25(木) - 13:37 に投稿

本展に出展する8組の作者は、絵画や彫刻、インスタレーション、パフォーマンスの美術の領域から、オーダーメイドの車いす製作といった福祉の領域まで、それぞれの方法で身体に向き合っています。彼らの表現や製作は、身体を巡る様々なテーマ――身体に滲む自己のルーツ、身体で感得する非言語的な感情、身体を駆使した更なる表現の可能性――について考えるきっかけを与えてくれます。
一方で、現代は科学技術のめざましい進展によって、あらゆることがオートメーション化されたり、デジタル上で処理されることにより、日常の暮らしから物理的な身体性は減少しているといえます。そのような時代を迎えた今、ひたむきに身体やその感覚と向き合うことで生まれる作者の表現は、私たちに原初的な体験をもたらすのではないでしょうか。
なお、本展では、実際に手で触れたり、耳で聞くことで、身をもって味わうことのできる体感型作品も展示します。

 

※会期中、展覧会関連イベントとして「観る」・「創る」・「繋ぐ」……3 つのテーマから、様々なイベントを開催。詳細はこちら
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