京都市北区

空白より感得する / From blanks to Sensitivity

ARTLOGUE 編集部2018/10/22(月) - 12:38 に投稿

【開催によせて】

本展覧会は、空気や水、そしてテクノロジーも自然の一部と捉えられる現代において、自然環境を捉え直す芸術的な試みである。企画の軸として、ブーメランに始まる物理学研究の傍ら、80年代初頭からテクノロジーを通じて自然現象を鋭敏に捉える先駆的な活動を行ってきたフェリックス・ヘスの20年ぶりの日本招聘を行い、その思想に共鳴する世代を超えた作家達による場を結実させる。

 

 

「へうけもの(ひょうげもの)」織部好みの“対照の美”とは?

ARTLOGUE 編集部2018/09/22(土) - 02:30 に投稿
織部の師・利休好みの道具は均整がとれているため、どのような取り合わせでもほぼ調和します。しかし、織部好みの道具は利休に比べ、激しく歪んでいたり、背が高すぎる、もしくは低すぎるなど大変個性的で、取り合わせが難しく見えます。実はここに織部独特の緻密な計算があり、細くて背の高い茶入には平たく背が低い沓形茶碗を合わせるというように、相反する性質のものを取り合わせることで、それぞれが個性を発揮しつつも、全体として調和するようになっています。本展では、この取り合わせを再現し、水指・茶入・茶碗を三つ鼎に展示。加えて伝世品がない美濃焼の蓋を茶入に載せたり、大振りな細口の釜に織部形の大きな柄杓を取り合わせるなど(「旧聞録」)して展示いたします。

高麗美術館30周年記念特別展「鄭詔文と高麗美術館」

ARTLOGUE 編集部2018/08/23(木) - 02:30 に投稿
創設者・鄭詔文が最初に出合った「白磁壺」、美術館のロゴにもなっている「帆船文壺」をはじめ、高麗青磁の青き輝きと朝鮮時代の白磁の美の共演、仏教美術や絵画、朝鮮家具の生活の美に至るまで、所蔵品1700点の中から麗しき「朝鮮半島の美」の名品約80点を展示いたします。