ワコールスタディホール京都

顧 剣亨 個展「霧霾 Wu-Mai」

ARTLOGUE 編集部2018/06/20(水) - 11:05 に投稿

顧 剣亨(GU-Kenryou)は京都で生まれ上海で育ちました、京都造形芸術大学現代美術・写真コースで学び大学在学中にフランスアルルの国立高等学校へ留学、現在東京を拠点に活動しています。

4年前から始めた今作品のシリーズ「霧霾(Wu-Mai)」は中国語で黄砂現象を表す言葉でしたが現在はスモッグやPM2.5と同様の意味を持つようになりました。真っ白く霧がかった彼の写真作品は、中国伝統の山水画の様に見えますが実際は大気汚染によって霞がかっており、霧霾の中で何気なく続けられている人々の生活が見えてきます。
時間の流れと共に人々の霧霾への関心の薄れ、当たり前のようになってしまった人々の生活の中から彼の作品は健康にまで害を及ぼす大気汚染を美しい形で切り取り現代の山水画として視覚化し忠実に写しだします。

2018年のKG+アワード(KYOTOGRAPHIE京都国際写真祭サテライトイベント)ではグランプリにも選ばれ今後益々の活躍が期待される顧 剣亨の個展、是非この機会にご高覧頂ければ幸いに存じます。