マウリツィオ・カテラン(Maurizio CATTELAN)

TOILET PAPER: COLLABORATION MAURIZIO CATTELAN / PIERPAOLO FERRARI

ARTLOGUE 編集部2017/11/14(火) - 12:30 に投稿
©️PERROTIN

 

現代アーティストのマウリツィオ・カテランと写真家のピエールパオロ・フェラーリは、ファッション写真のモチーフと固定観念を崩す大胆なハイパーリアル写真で知られている『トイレットペーパー』の仕掛け人だ。

遡ること約十年、フェラーリがカテランを撮影した際に二人は出逢った。すると魔法のように事が運び、2010年には実験的アート・マガジンである『トイレットペーパー』を共同発刊した。他に類を見ないこのマガジンは写真作品のみから成り、注意深く構成された写真は独特の時間と精神的空間を醸し出す。『トイレットペ ーパー』の写真の構図は一見風変わりで、どことなくレトロさを彷彿とさせる ― しかしこれは見る者を油断させ、被写体を認識させる前に作品に引き込む巧妙な手法だ。魅惑的、コミカル、驚異的 ―『 トイレットペーパー』の写真は間違いなく見る者の脳裏に焼き付くだろう。

《我々のインスピレーションは画像の再利用です。『トイレットペーパー』はメディアとクリエイティブなエコ・サステナビリティの最先端にあります。カオスな手法で生み出される、無秩序なビジュアルが、新しいアイデンティティを生み出すのです。》

 

ヨコハマトリエンナーレ2017「島と星座とガラパゴス」

ARTLOGUE 編集部2017/10/01(日) - 23:23 に投稿

ヨコハマトリエンナーレ2017

横浜トリエンナーレは、3年に1度開催される現代アートの国際展です。
タイトルの[島][星座][ガラパゴス]は、接続や孤立、想像力や創造力、独自性や多様性などを表すキーワードです。
いま、世界はグローバル化が急速に進む一方で、紛争や難民・移民の問題、英国のEU離脱、ポピュリズムの台頭などで大きく揺れています。 
ヨコハマトリエンナーレ2017「島と星座とガラパゴス」では、「接続」と「孤立」をテーマに、相反する価値観が複雑に絡み合う世界の状況について考えます。

本トリエンナーレでは、アーティストを厳選し、その多くが複数作品を展示することで、小さな個展群が緩やかにつながり、星座あるいは多島海を形作るように展覧会を構成します。また、幅広い分野の専門家が参加する公開対話シリーズ「ヨコハマラウンド」を通して討論を重ねます。視覚と対話の両面から深くテーマを掘り下げ、「議論」や「共有・共生」の機会となることを目指します。

先行きの見えない複雑な時代に、人間の勇気と想像力や創造力がどのような可能性を拓くことができるのか。 多くの人々とともに考え、開国、開港の地・横浜から新たな視点を発信します。