京都伝統工芸の職人技術×現代アート作家の先駆的なアート作品が購入できるオンラインオークション「arTradition(アートラディション)」が開催!

遠藤 友香2021/07/28(水) - 19:07 に投稿
きものカプチーノ 吉川博也×野原邦彦

公益財団法人 手織技術振興財団が主催するオンラインオークション「第1回 arTradition(アートラディション)」が、2021年8月20日(金)、9月24日(金)、10月22日(金)の3日間開催されます。国内最大級のアートの国際見本市「アートフェア東京(AFT)」や、京都を舞台に開催される「artKYOTO」などを主催する一般社団法人 アート東京が、企画・協力として参加しています。

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本事業は、伝統産業製品の価値を高めるため、京もの指定工芸品34品目を中心に、伝統産業事業者と現代アート作家がコラボレーションした独自の作品を取り扱う新しいオークションです。オンラインのライブ配信により、京都の伝統産業の価値を国内外に発信。オークション形式による収益確保と美術的価値を高め、Withコロナ/Afterコロナ双方に対応できる新たな商品流通プラットフォームを構築することで、京都の主力産業であり、日本を代表する「伝統産業」の活性化と市場拡大を目指すといいます。

近年、日本の職人技や伝統工芸品は世界から注目されていますが、売上や生産高でみると大きな減少傾向にあります。日本の伝統工芸品生産額のピークは1984年で、生産額約5,000億円。そこからは年々減少し、近年の調査ではピーク時20%の約1,000億円程度にまで減少しています。要因としては、「日本人のライフスタイルの変化」「海外からの安価な用品の増加」などに加え、コロナ禍によるインバウンド需要減少にともなう土産需要減少も挙げられます。しかしながら、海外での日本の伝統工芸品の人気の高まりや、伝統工芸品に対して没個性的な大量生産品とは違う魅力とその価値を、多くの人が気付き始めているなど明るい兆しも出てきています。本事業を通じて、京都を中心とした伝統産業の新しい市場創出を推進し、継続的な伝統産業の存続と発展を実現させていくそう。

近頃は国内外において、伝統工芸職人の技術力や素材技法にいたる完成度の高さから、工芸技術を現代アートに転用し、新しいものづくりの可能性を広げていく動きが生まれています。出品対象である伝統産業の制作物は、単なる伝統産業の製品ではなく、「伝統産業と現代アートが融合した先駆的なアート作品」となります。
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オンラインオークションでは、作品をより魅力的に魅せるため、京都の文化遺産を活用するといいます。会場には、京都が持つ文化遺産を活用予定とのこと。(新型コロナウィルス感染拡大防止のため、無観客ライブ配信)。Afterコロナ下での観光客誘致や周辺産業の活性化を目指すとともに、収益の一部を京都の文化遺産保全等に還元することで、ビジネスとしての継続性だけでなく京都文化の継続性に寄与する新しい社会貢献のモデルとして確立させていくそう。

ぜひ、京都伝統工芸の職人技術と現代アート作家の先駆的なアート作品が購入できる本事業に注目してみてください。また、「α-STATION FM京都」にてラジオ番組「arTradition(アートラディション)」も放送中なので、こちらもお聴き逃しなく!

 

■第1回 arTradition(アートラディション)
日時:2021年8月20日(金)/9月24日(金)/10月22日(金) 
第1回は、12:30~14:00分(予定)
Youtube Liveにて音声、映像の配信を行います。
https://artradition.jp 
*オークション参加につきましては、新型コロナウィルス感染拡大防止のため、オンラインのみとなります。
*第1回の入札参加は、招待され、事前登録したお客様のみとなります。
ただし、Youtube Liveを通じた視聴は、どなたでもご覧いただけます。
 

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