現代アートの世界で挑戦を続ける芸術家の支援を目的とし、野村ホールディングス株式会社が新設した、野村アートアワードのエマージング・アーティスト賞の発表が京都・東福寺にて行われました。
本アワードは賞金総額130億円以上(大賞:金100万米ドル、エマージング・アーティスト:各10万米ドル)という、桁違いの賞金です。
栄えある第一回目のエマージング・アーティスト賞受賞者はCheng Ran(程然、チェン・ラン)とCameron Rowland(キャメロン・ローランド)の2名です。
企業のこのような取り組みがもっと広がれば、素晴らしいですね。
Cheng Ran(程然、チェン・ラン
中国人
1981年生まれ
映画、詩歌、ドラマ、小説およびインスタレーション作品を緩やかかつ大胆な方法で統合することによって、自由な想起(アソシエーション)、意味の断片化(フラグメンテーション)や物語の流用(アプロプリエーション)をもたらす作風が特徴のアーティストで、様々な文化、社会的立場、存在的疑問を高度にスタイル化された舞台美術(セノグラフィー)に共存させています。数多くのビエンナーレや美術館展覧会の実績があり、香港の K11アート・ファンデーションの協力のもとニュー・ミュージアム( 米国)で展示した「狂人日記( Diary of a Madman)」 2017年)や、オランダ国立芸術アカデミー(ライクス・アカデミー)でのレジデンシー時代に制作した 9時間に及ぶフィルム「 In the Course of the Miraculous」( 2015年)が代表作として知られています。
Cameron Rowland(キャメロン・ローランド
米国人
1988年生まれ
現代生活を規定する法的および経済的構造をテーマにした作品で知られるアーティストです。フィラデルフィアで生まれ、現在はニューヨークのクイーンズを拠点に活動しています。これまで、セセッション(オーストリア)、ハーバード・アート・ミュージアム(米国)、ホイットニー美術館(米国)や近代美術館MoMA、米国)、そしてサンパウロ・ビエンナーレ(ブラジル)などに参加してきたほか、ロサンゼルス現代美術館 米国 )、 Établissement d’en Face ベルギー )、 ガレリー・ブーフホルツ ドイツ )、 Fri Art Kunsthalle(スイス)、アーティスト・スペース(米国)、ギャラリー ESSEX STREET(米国)における個展の実績があります。なお次回は、 2020年にインスティテュート・オブ・コンテンポラリー・アーツ(英国)での個展を予定しています。